【ライブドア・ニュース 14日 新潟】 − 新潟県中越地震の被災地が連日、大雪に見舞われ、被災者が“二重の天災”に悲鳴を上げている。仮設住宅が屋根に積もる雪の重みで倒壊する危険もあり、避難先の雪おろしと雪かきに手一杯で、震災で倒壊を免れた自宅の除雪がままならなかったり、仕事に弊害が出ている被災者もいる。

 新潟地方気象台によると、強い冬型の低気圧で11日からまとまった降雪が続き、14日までに積雪量はピーク時に入広瀬で260センチ、十日町で225センチと、同時期の平年値を大幅に上回った。仮設住宅の耐雪能力は2メートルまでしかないため、十日町では家屋の一部が破損する被害も出ており、山古志村など4市町村は豪雪対策本部を設置した。

 川口町田麦山地区の仮設住宅に住む会社員大渕賢さん(48)は「この数日間で、例年の一冬分が降った気がする。自宅の雪を下ろしている時間がない。もう半ば自宅が倒壊するのをあきらめている」と、うらめしげに鉛色の空を見上げる。

 同じ仮設住宅の森山和雄さん(55)は、勤務する建設会社が請け負っている仮設住宅敷地内の除雪作業を行っているが、「連日午前4時から午後9時までほぼ休みなく稼働しているのに、すぐに雪が積もってしまう。これでは先が思いやられる」と不安を隠せない様子。

 クリーニング業を夫と営む富田好子さん(48)は、店舗が倒壊したため車で集配に回っているが、「この大雪で集配に回れず、仕事にならない。“弱り目にたたり目”というか、なにもこんな時に降らなくても…」とため息をつく。

 同地方気象台によると、冬型の気圧配置は緩んできており、降雪は今後1カ月は平年並みか平年より低めに推移する見込みだが、「今回のような大雪はまたあり得る。雪崩なども含め、警戒が必要」と話している。【了】

ライブドア・ニュース 小木曽浩介記者