2014年10月から、楽天が満を持してスタートした「Rポイントカード」。本格的なプロモーションが実施されていないためか、静かな滑り出しとなっているようだ。しかも、この「Rポイントカード」、ちょっとわかりにくい。機能をカンタンに言うと、「Rポイントカード」の加盟店で買い物をする際、提示をすると100円(加盟店によっては200円)に付き1ポイントがもらえ、また、貯めたポイントは1ポイント=1円として買い物に使える、というものだ。

「Rポイント」という名称から推察されるように、機能面は、共通ポイントの「Tポイントカード」(クレジット機能なし)とほぼ同じ、と言えよう。なお、使うポイントは、楽天スーパーポイントであって、Rポイントという新たなポイントが新設されたわけではない。

 ではなぜ、「楽天カード」と「楽天スーパーポイント」があるのに、「Rポイントカード」を作ったのか。それは、ちまたで言われているように、ネット上で使われている「楽天スーパーポイント」を、街中のリアル店舗でも便利に使えるようにするため、である。

 すでに、共通ポイントとして先行している「Tポイント」が「Yahoo!ポイント」と統合したことで、リアルでもネット上でも使えるポイントとして、流通し始めていることも意識しているはずだ。もうひとつの共通ポイントである「Ponta」は、「リクルートポイント」との相互交換が始まっており、2015年春に正式に統合される予定となっている。「Rポイントカード」の発行で、楽天スーパーポイントは本格的に共通ポイント化に踏み出し、共通ポイント間の“覇権争い”は、ますます激しくなっていくものと思われる。

 ただし、現状では「Rポイントカード」は他の共通ポイントの脅威にはなっていない。加盟している企業は13社で、利用できる店舗は約1万3400店と、他の共通ポイントに比べて大きく見劣りいる。共通ポイントの“キモ”となるコンビニも、サークルKサンクスだ。個人的には、ミスタードーナツや大丸(百貨店で貯まる!)、カフェ&バーPRONTOなど、魅力を感じる加盟店があるが、客観的にみれば、駒不足は否めないところだろう。

「期間限定ポイント」をムダにしない“裏ワザ”

■「期間限定ポイント」とは?

 しかし、そうしたマイナス面を補って、さらに、余りあるメリットが「Rポイントカード」にはある。それは、楽天スーパーポイントの「期間限定ポイント」がリアル店舗で使えるという武器だ。「期間限定ポイント」とは、楽天市場で実施されるいろいろなキャンペーンで爛櫂ぅ鵐5倍瓩箸爛櫂ぅ鵐10倍瓩箸い辰新舛派嬪燭気譴襯櫂ぅ鵐箸任△襦

 付与される時期が大体決まっており、ポイントが使える期間が2週間程度に設定されていることが多い。楽天スーパーポイントを使っている人ならわかると思うが、メールで犧7酲で失効されるポイントのお知らせ瓩覆匹函通知されるポイントである。

 この期間限定ポイントは、少々、厄介な存在である。100ポイントとか300ポイントとか、中途半端ポイント数だと、使いみちに困るのだ。失効させるにはなんとなくもったいないので、ついつい、特に欲しいものがなくても、この期間限定ポイントを使って何か買ってしまう……筆者は、何度もそんな経験をしている。まんまと、ポイントサービスを提供する側の思惑にハマってしまっているのだ。

 しかし、「Rポイントカード」によって、期間限定ポイントはリアル店舗で使えることになった。失効期限が近づき、使い道に困ったら、サークルKサンクスでサンドイッチ(→コンビニで一番おいしいと思っている)を買ったり、ミスタードーナツで「オールドファッション」を買えばいいのである(ちなみに利用できる最少ポイントは50ポイント)。

 期間限定ポイントは、キャンペーンで効率よく貯まるポイントであるだけに、リアル店舗で使うことができれば、お得度は抜群に高くなる。キャンペーンに対する注目度も上がるだろう。実は、今のところ、こうした措置は「Rポイントカード」だけしか対応していない。楽天スーパーポイントの期間限定ポイントに該当するものとなると、Tポイントでは「期間固定Tポイント」で、Yahoo!JAPAN内のサービスやキャンペーンで貯まる。だが、期間固定のTポイントは、基本的には、Yahoo!ショッピングなど、Yahoo!JAPAN内でしか使えない。

 同様に「Ponta=リクルートポイント」の場合は、「共通(期間限定)ポイント」と「サイト限定ポイント」が該当し、いずれもPontaへの交換はできない。こちらも、リクルートポイントが使えるサイトでの利用に限定されている。楽天は、まだこの措置をそれほどアピールしていないので、現状では猯▲錺境瓩噺世┐修Δ澄今後、大きくクローズアップされるようになれば、TポイントとPontaも追随する可能性も十分考えられる。ユーザーにとっては、大いに歓迎できる状況だといっても過言ではない。

文/松岡賢治

マネーライター、ファイナンシャルプランナー/シンクタンク、証券会社のリサーチ部門(債券)を経て、96年に独立。最新刊に『人生を楽しむマネー術』(共編著)。