ケルン戦に敗れ3連敗と、ブンデスリーガで不調のドルトムント香川真司は、代表戦後に心配された脳震盪の影響もなく、サポーターの信頼も続いているようだが、チームの絶不調に様々な意見が交錯している。

シーズン当初からケガ人が続出し、移籍直後から救世主として期待されていた香川だけに、今回の3連敗直後もサポーターからは「シンジ、俺たちを助けてくれ」との悲痛な声がネット掲示板に噴出している。他にも「香川は今回それほど良くなかったね」「香川は悪くなかった。ベストの部類だろ。ただ左足のコーナーキックだけは理解できなかった。監督の指示なのか?」といった声もあがっている。

今回の試合を受けて、各メディアの見解も様々。<Goal.com>は香川を平均点の3点とし「何度か良いパスを出し光る部分もあったが、試合全体を見ると前方で脅威となることはなかった」とし、サポーターによるメディア<Gibmichdiekirsche>は3.5を付け、「まあまあ。試合の組み立てにしばしば顔を出し、ボールをポゼッションする場面もあったが、試合中消えていた場面も多い」と、「結果」を求めているようだ。

またドルトムントのスポーツディレクター、ミヒァエル・ツォルク氏は「100%万全な状態ではない選手がいるものの、現状チームは危機的状態とって差し支えない」とコメントしているが、「負ける度に選手のケガが言い訳になっている」という辛口のサポーターからの不満がチームの掲示板に並び始めており、香川に対しても「(怠惰なチームメイトの影響もあるが)以前ほどの脅威ではないのでは? と思うこともある。以前のシンジはもっとリスクをとっていたと思う」と厳しい意見が……。



プレイの質に関しては、他メディアでも比較的高い評価を得ている香川選手。ここ数試合に敗れつつもプレイに対しては未だに好意的な評価が並んでいるが、チームの危機的状況が続く以上、プレイ内容に伴う結果が求められるのも時間の問題と言えるだろう。