<日本オープンゴルフ選手権競技 3日目◇18日◇千葉カントリークラブ・梅郷コース(7,081ヤード・パー70)>
 バックナインで2度の連続バーディ。2005年、08年の日本オープンチャンピオンは何度も、何度も握り拳を作った。片山晋呉が会心の“67”でトータル9アンダーの2位タイに浮上。明日は3打差で首位をいく池田勇太との最終組。「まわりのすべてが盛り上がる日本オープンになる。いい日本オープンになってきましたね」。数々のドラマを作った永久シードプレイヤーが新たな名勝負を演じる舞台が整った。
6アンダー単独3位の片山晋呉「中嶋さんの言葉でメラメラと」
 この日は最終組の1つ前でスタートすると1番で幸先よくバーディ。500ヤード超え2番ではダブルボギーを叩いたものの、尻上がりにショットの切れ味を増して実力者らしく後半にスパートをかけた。7アンダーで迎えた終盤15番では約1メートルを外したものの、17番、18番と共に4メートルを沈めて連続バーディフィニッシュ。3打差ながら「追いかける立場は気楽っちゃ気楽。あえて2位の方が僕はいい」と最終日の“大まくり”に自信をのぞかせた。
 「今日は久々にゴルフをしている感じが出てきた」と充実の表情を見せた片山。しかし、今季は頸椎ヘルニアにより夏前からツアーを欠場するなど苦しいシーズンを過ごしてきた。首から背中、腰と次々と痛みを発症し歩くのもままならない状態になったこともあった。例年は日本オープンへ向けてコンディションを整えてくる片山だが、今年はこの舞台に立つイメージすら作ることが困難だった。
 苦しい時期を過ごしただけにラウンド中も首のケアには細心の注意を払っている。復帰戦となった「KBCオーガスタ」から、医者の勧めで美顔用のローラーをポケットにしのばせてヒマがあればケア。「やっていると全然違う。張らないし、痛みが違う」。体にいいと分かれば女性用の美顔ローラーだって活用する。「美顔になれないのはわかってるよ。キャラ的に」と笑ったが、貪欲に何でも取り入れていく姿勢が片山のゴルフを形作ってきた。
 不断の努力によって手にした最終日最終組。池田とは2010年の「ブリヂストンオープン」以来4年ぶり3度目の同組での優勝争いだ。「夏場からするとこの位置に来てること自体が考えられない。ここまで来たことに幸せを感じて、勇太と第79回の日本オープンをやっていきたいね」。気負いも焦りものぞかせず、残る18ホールへ思いを馳せた。
<ゴルフ情報ALBA.Net>