【PK戦 日本4-5 北朝鮮】
北朝鮮(先攻)|日本(後攻)
【1】カン・ナムグォン:○|望月嶺臣:○
【2】リ・ウンチョル:○|坂井大将:○
【3】ミン・ヒョソン:○|井手口陽介:○
【4】チョン・クンドン:○|中谷進之介:○
【5】チョ・ソルソン:○|南野拓実:×

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 日本サッカーの悲願は、またもや準々決勝の壁を越えられずに潰えた。U-19アジア選手権は10月17日に準々決勝が行なわれ、日本はU-20ワールドカップの出場権を懸けて北朝鮮と対戦。しかし、4大会ぶりの出場が期待された日本は、PK戦の末に涙を吞んだ。
 
 日本はオナイウ阿道が1トップとして今大会初スタメン。2列目には韓国戦と同様に、右から関根貴大、南野拓実、金子翔太と並び、ボランチには右に川辺駿、左に井手口陽介を起用して中盤を構成した。最終ラインは右から石田峻真、内山裕貴、中谷進之介、宮原和也が入り、GKにはこれまでの3戦と変わらず中村航輔が起用された。
 
 日本は開始1分にカウンターから決定的な場面を作られたものの、これを中村の好守で凌ぐと、その後は圧倒的にボールを支配して、押し気味にゲームを進める。
 
 9分には直接FKのチャンスを得ると、井手口のシュートは右ポストを直撃。高い位置からの守備も機能し、11分には相手DFのボールを奪ってのショートカウンターからオナイウが決定的な場面を迎えるも、これはシュートがうまくヒットしなかった。
 
 さらに25分、最終ラインのビルドアップから金子に縦パスが入ると、南野のワンタッチパスから再びオナイウが決定機を迎える。しかし、オナイウが右足で放ったシュートはゴール左に外れ、続く27分には右サイドを駆け上がった石田のクロスに関根が頭で合わせたが、これも枠を捉え切れなかった。
 
 29分にも決定的なチャンスが訪れる。右サイドでオナイウ、関根とつなぐ間に、南野がゴール前のスペースに入り込み、関根から絶妙なラストパスが通る。パスを受けた南野は、右足でゴールを狙うが相手GKの好守に阻まれてしまった。
 
 そしてチャンスを逃し続けた日本は、相手のセットプレーから一気にリズムを崩してしまう。35分のFKからのピンチはGK中村の神がかり的な好セーブで事なきを得たものの、直後のCKでDFのクリアミスから守備が後手に回り、最後はキム・クチョルに頭で押し込まれ、北朝鮮に先制を許した。
 
 セットプレーでの守備の脆さを突かれた日本は、その後もボールを保持するものの守備を固める北朝鮮のゴールをこじ開けられない。結局1点ビハインドのまま前半を折り返した。
 日本は後半開始からオナイウに代えて北川を投入。攻撃のテコ入れを図る。
 
 後半も日本がボールを支配する展開となったが、球際で強さを見せる北朝鮮の守備網を破れず、なかなか突破口を見出せない。前半よりも後方からの縦パスが増えたものの、相手の厳しいチェックに潰され、逆にカウンターを受けるシーンも。
 
 しかし73分、日本は絶好のチャンスを迎える。セットプレーから内山が合わせたヘディングシュートは右ポストを直撃。そのリバウンドを北川が至近距離からワンタッチで合わせるもゴールネットを揺らせなかった。
 
 次第に焦りの色が見え始める日本だったが、この苦境を打開したのは前半から再三チャンスメイクに貢献してきた金子のドリブルだった。81分、金子が左サイドからドリブルでエリア内に進入すると、北朝鮮のキム・クチョルが倒し、日本はPKを獲得。プレッシャーがかかるなか、これを南野がゴール左へ落ち着いて決めた。
 
 同点に追いついた日本は、さらに押し込むものの逆転弾を奪うには至らず後半終了のホイッスル。勝負は延長戦に持ち込まれた。
 
 延長前半の102分、日本は再び金子のドリブル突破からチャンスを迎え、金子の折り返しに坂井が左足で合わせる。このシュートは相手DFの足に当たって阻まれ、前半は両者得点なく終了した。
 
 延長後半に入ると、ともに疲れが見え始め、北朝鮮は足を攣る選手が続出。日本も攻撃のスピードが上がらず、決定的なチャンスを作るには至らない。結局、120分を戦っても決着はつかず、勝負はPK戦に委ねられた。
 
 PK戦はともに4人目までが成功し、迎えた5人目。北朝鮮が成功したのに対し、日本のキッカー南野のシュートは無情にもGKに止められ万事休す。日本は、4大会連続で準々決勝で敗れ、U-20ワールドカップの出場権を逸するという厳しい現実を突きつけられた。