【ウェス・モンゴメリー「フル・ハウス」】 情熱と戦略から生まれた、実況録音盤の最高峰

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 何事によらず、傑出した作品や業績は、それを実現するために、血の滲むような緻密な準備が黙々と行われています。

 だから、オリンピック選手もAKB48の如きアイドルも成功したビジネスパーソンも、栄光を勝ち得て素晴らしい笑顔を輝かせながら、当たり前のことを言うわけです。

 “練習は裏切らない”

 “準備が全てだ” と。

 勿論、音楽の世界も同じです。

 音楽の王国の頂点を目指す老若男女は「我こそは天才なり」の心意気で日々競争を繰り広げているわけですが、単に音楽的に素晴らしい、というだけでは不十分です。技術的に上手い連中は星の数ほどいますし、心地良い曲を書くコツは誰でも知っていますから。

 ならば、どうやって王国の頂点を目指すのでしょうか?

 ここには都合のよい近道はありません。

 第1に、確固たる基礎を維持・強化する日々の鍛錬。
 第2に、公演や録音のための入念な準備。

 そしてやがて、他の誰にも似ていない個性に立脚した革新的な新しい音楽が生まれるのです。

 と、言うわけで、今週の音盤はウェス・モンゴメリー「フル・ハウス」(写真)です。

 先週に引き続き、ギター奏者ウェス・モンゴメリーと、レコード制作者オリン・キープニュースのジャズ冒険紀行です。

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