0-4というショッキングな敗北を喫したブラジル戦だったが、あくまでもアジアカップに向けての選手の見極めが一番の目的だったと強調したアギーレ監督。写真は代表2試合目だった小林悠。 (C) SOCCER DIGEST

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◇試合の感想
 
 前半は良い戦いができた。最少失点で抑えられ、岡崎(慎司)のチャンスもあった。
 
 しかし、(後半早々の)2失点目のダメージが大きすぎた。点を取りに行ったところでの、中盤でのミスが失点につながってしまった。そして、その後も自分たちの攻撃時のセットプレーやCKからカウンターを受け、相手のチャンスになってしまった。
 
 ただ、我々の目的は変わっていない。アジアカップに向けての選手選考だ。今日も選手の見極めをできたと思っている。
 
◇質疑応答
 
――後半に失点を重ね、選手も下を向いてしまったように感じた。監督は常々戦う姿勢を求めると言っているが、後半の選手たちのプレーぶりについてはどう感じているか?
 
 下を向いていたという意見には同意できない。アディショナルタイムを含めた93分間、選手は走り続け、チームは最後までガードを下げずに戦っていた。世界最高レベルのブラジルを相手にそれができていたが、2失点目のダメージがあまりに大きくてチームのバランスが崩れてしまった。そのあたりの15分間は非常に悪い時間帯だったが、戦いをやめることはなかった。
 
――大敗のなかでも選手の見極めはできたとのことだが、収穫はどのあたりにあるのか? 
 
 どの試合でも教訓を得ることができるが、今日の試合で得られたのは、強豪チームとの対戦でミスを犯してはいけないということだ。

 もうひとつ、私にとって非常に重要だったのは、逆境のなかで選手たちに何ができるかを見られたこと。敗戦は喜べないが、力を出し尽くした選手たちの姿を試合後のロッカールームで見られたのは良かったと思う。
 
――アジアカップに向けてのメンバー23人のうちの何人かは決まったのか? それとも(11月の親善試合2試合を含めて)6試合を終えてから決めるつもりか?
 
 すでに決まっている選手もいる。しかし、それを発表するのは、アジアカップのメンバー発表の時だ。
 
――今日は積極的に戦ったが、岡崎に対するサポートは薄かったように思う。それについてはどう判断し、対策を立てたのか?
 
 ブラジルとの対戦で攻撃的にいくのは簡単ではない。相手のボールキープ率のほうが高くなるのが普通だし、相手のほうが多くのゴールチャンスを作るのも当然だろう。
 
 日本は、数少ないチャンスをモノにしていく必要があった。ただ、岡崎や柿谷(曜一朗)が惜しいヘッドを放った場面もあったし、もっとそういった良い攻撃の形を模索していかなければならない。
 
――荒れたピッチは、プレーに影響したか?
 
 ピッチ状況や、ハンドやオフサイドを取らなかったレフェリーについて、私はコメントすることができるが、言い訳はしない。それに、ピッチ状態が今日のプレーに影響したとは全く思わない。
 
 シンガポールの方々に招待していただき、このスタジアムを使わせていただいたことに感謝している。いつかまた、ここに戻ってきてより良い結果を残せればと思う。
 
――世界トップレベルとの相手と戦ったが、改めて日本との差はどこにあると思うか? また、それを埋めるためには?
 
 両チームの違いは、選手の若さだったかもしれない。今日はJリーグの若い選手を7人起用した。そこがブラジルとの一番の違いだった。2点目を取られたところで、今回初めて強豪と対戦した選手たちが、少し自信を失ったように見えた。
 
――若い選手たちを積極的に起用したと言っていたが、ブラジルという世界最強チームに若い選手をぶつけた意図は?
 
 選手たちのキャラクターを見るためだ。アジアカップのような重要で責任のある場に挑めるかどうかを見た。たくさんの結論を出すことができたと思う。
 
――アジアカップに向けて多くの選手を試したかったとのことだが、今回はハーフナー・マイクや西大伍など起用しなかった選手もいたが?
 
 23人全員を使い切るのは難しい。今回は権田(修一)も出場できなかった。次の2試合(11月のホンジュラス戦とオーストラリア戦)でも、全員を使い切るのは難しいだろう。ただ、練習で見ているし、(所属クラブでのプレーを)視察もしているので心配しないでほしい。

【写真】国際親善試合|日本 0-4 ブラジル