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欧州や中国の景気の先行き懸念などに伴なう需要減への警戒感やこのところの米ドル高などを背景に、足元で原油価格が下落傾向となっています。ニューヨーク原油先物価格は、10月9日時点で、年初来高値からの下落率が20%を超えました。10月に入ってからの原油価格の一段の下落が投資家心理を冷やすなか、米株式市場では、エネルギー株が大きく下落しました。また、MLPの価格も、米国の主要な株価指数やREIT指数などと比べて、これまでの上昇が急だったことなどもあり、利食い売りなども加わって短期間で大きく下落しました。しかしながら、足元のMLPの価格下落を魅力的な投資機会と捉えることも可能と考えられます。

この理由として、1つめに挙げられるのが、MLPの収益構造です。MLPは、その多くが、主として、原油や天然ガス向けなどのエネルギーインフラ関連事業に投資を行ない、パイプラインや貯蔵施設の利用料などを収益源としています。エネルギーインフラ関連事業では、多くの場合、利用料について長期契約を結んでいるケースが多く、資源価格の短期的な変動の影響を受けにくい収益構造と言われています。そのため、MLPのキャッシュフローは安定傾向にあり、足元の原油価格の下落がMLPの収益性を脅かすものにはなりにくいと考えられます。2つめは、MLPの成長性です。米国では、シェール・ガスの生産量増加が見込まれている一方、シェール・ガス向けのパイプラインや貯蔵施設、処理施設などといった、MLPが主な投資対象とするエネルギーインフラは不足気味とされています。MLPの中長期的な成長見通しが明るいことは、MLP価格の上昇に向けてポジティブな材料と考えられます。

今回の価格下落に伴ない、S&P MLP指数(米ドルベース、トータルリターン)は、今年4月の水準に戻りました。しかしながら、安定感のある収益構造や成長性に加え、米国におけるシェール・ガスの生産拡大見通しなどを背景に、今回の価格下落を魅力的な投資機会と捉える投資家が増えれば、S&P MLP 指数は、比較的早いうちに上昇基調を取り戻し、収益拡大期待に見合った価格形成が行なわれていくと期待されます。

(※上記は過去のものまたは予想であり、将来を約束するものではありません。)

(2014年10月14日 日興アセットマネジメント作成)

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(日興アセットマネジメント)