Q:男も見た目が大事といわれますが、肌がツヤもないし、きれいではないように思え、とても気になります。コレステロールの数値が悪玉コレステロールが高めで、善玉が低めのようですが、そのことが関係しているのでしょうか。(36歳・家電量販店勤務)

 A:コレステロールには、善玉のHDLと悪玉のLDLがあります。LDLは、血管の内壁にへばりつき動脈硬化を起こす要因になります。厳密には、酸化したLDLが悪さをします。
 一方、HDLは酸化LDLを取り込んで、肝臓まで運ぶ働きをしています。動脈硬化を退縮させる若返りのコレステロールなのです。

●運動で女優肌に
 つまり、血液も血管も状態がよいことが、きれいな肌の秘訣です。ですから、ご質問の方も、LDLが高く、HDLが低いことが肌のツヤの悪さをもたらす要因となっているでしょう。
 総コレステロールについては、基準を巡って意見が分かれていますが、総コレステロール値が250ミリ以上の人でLDLコレステロール値が低い人はいません。
 私は診察の際、LDLの数値をみて、150ミリ以上である場合には、その患者さんが痩せていても運動不足を指摘します。
 LDLコレステロールが高い人の場合、その原因に運動不足が関係していることが少なくないからです。そして、LDLが高いと脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすい旨を伝え、まずは歩くよう指導します。
 HDLが80ミリ以上と高い人は、ジョギングなど有酸素運動を週に3回以上行っている場合が多いです。
 女子大の駅伝部で朝夕1時間の走り込みをしている集団では皆、HDLが100ミリ以上であったという報告を聞いたことがあります。
 女優の綾瀬はるかさんは肌が非常にきれいですが、中国地区の駅伝大会に出場したこともあり、高校時代はかなりのスポーツウーマンであったようです。
 また、アスリート並みに運動する大女優もいるようですが、女優肌は運動でつくられるのでしょう。
 ちなみに、私は48歳からジョギング、水泳、自転車を始めましたが、52歳の今、HDLコレステロール92ミリ、LDLコレステロール122ミリと、良い数値をキープしています。
 運動は各コレステロールのバランスを良好に保ち、結果、若返り、美肌となります。

牧典彦氏(小山病院院長)
自律神経免疫療法(刺絡)や加圧トレーニング、温熱療法、オゾン療法など保険診療の枠に捕われずベストな治療を実践。小山病院(大阪市東住吉区)院長。