少しずつ肌寒くなってきた昨今。そろそろ朝の目覚め時の布団の温もりに“幸福感”を得ている方も多いのではないだろうか。
 「実は面白いデータがあるのです。人間の脳波を検査したところ、座禅で理想的な境地に入った僧侶の脳波と、人が熟睡から目覚めた時の“夢うつつ状態”--いわゆる半睡眠状態の脳波は非常に似ていることがわかったのです」
 こう説明するのは『脳で感じるセックス入門』の著者であり、弘邦医院院長のドクター林氏だ。

 座禅の境地と目覚めときの夢うつつ状態--実はここから、生涯現役でいるための「精力アップ」の方法が編み出されるという。
 「まず知ってもらいたいのが、座禅を組んだとき僧侶の脳波は、非常にくつろいだ中にも“生命力のみなぎり”を感じる特殊な精神状態に入ってい点です。もっと言えば、この状態の時は心理的には“暗示”にかかりやすく、肉体的には心身ともリラックスし活性化しているんです」

 むろん、修行を積んだ僧侶だからこそ、こうした精神状態に入れるワケだが、一般人でも「寝起き」の時はこれにかなり近い精神状態なのだ。
 「暗示にかかりやすいため、布団の温もりを“官能的”な気分に捉えられるのです。実際、寒い朝に布団の中でヌクヌク過ごしている時、我々はウットリできますよね。それこそ、性の快楽に浸っているときのように」

 おわかりだろうか。
 精力が減退気味で、性欲も湧きにくい…そんなシニア世代にとって、目覚めの時間帯は唯一、セックス的な快楽を思い出せる瞬間でもあるのだ。
 「それだけではありません。十分な睡眠を取れば体力もみなぎっているため、性的な機能も普段より強くなりやすい。つまり、タチの悪いペニスもこの時が一番、硬くなりやすいのです」

 そこで実践して欲しいのは、目覚めの夢うつつ状態の時、理想のセックスを妄想することである。
 「自分に暗示をかけるように、素敵な女性や片想い中の女性を思い描いて、本当にセックスしている妄想を膨らませるのです。すると、脳の中に快感ホルモンが溢れ、性欲も湧き立ってくると考えられるのです。まあ、そのままウットリと二度寝して会社に遅刻しないように注意ですけどね(笑)」

 ちなみにこの寝起きの脳波を利用すれば、一つの口説き術も見えてくるのだ。
 「女性も同じです。寝起きの時間帯は肉体的には元気で、心理的には暗示にかかりやすいため、エッチな気分になりやすいのです。だから、“モーニングコール”なんかをするチャンスがあれば、そのままデートに誘うと、コロッとOKを出してくれる可能性も高い」

 もちろん、さすがに電話は気が引けるという方は、
 「メールでも構いません。ちょうど彼女が目を覚ました頃に、『おはよう。今日もいい朝だね』と送ってあげると、アナタのことを“特別な存在”に見てくれやすいのです。とはいえ、朝にメールを送っても迷惑がられない関係を築いておくことが先決ですけど…」

 まずは寝起きの時間帯にエロ妄想をふくらませて、一日元気に過ごそうではないか。

ドクター林
弘邦医院(東京・江戸川区)院長。『脳で感じるセックス入門』や『お医者さまが教える癒されてもっと気持ちよくなる!』など著書も多数。ED治療にも精通しており、現在、同医院では局部海綿体注入法による「ICI治療」も行っている。