東京市場で金と白金の出来高が逆転
「アメリカ経済の好調」「ウクライナ情勢の不安定の継続」を2大条件に、ドットコモディティの吉田哲氏が今、注目すべきコモディティとして挙げたのは、東京白金だ。だが、図(http://hbol.jp/?attachment_id=3431)を見ても、NY白金やNYパラジウムのほうが高パフォーマンスのように見える。なぜ、東京白金の先物なのか。

「実は先頃、東京商品取引所で、東京金と東京白金の売買高が逆転したのです。(図の)『東京白金と東京金の出来高の差』の通り、’97 〜’02 年までは、東京金の出来高を東京白金が上回っていました。当時、何が起きていたかというと、白金が好調だったというよりは金への投資妙味が薄かったのでしょう。この頃は、世界的に景気がよく株高だったこともあり、金に投資するメリットはあまりなかったと考えられます。こうした状況下、株高につられて産業用需要が拡大する期待からまず白金高となり、株高によって金安となった結果、さらに資金が白金にシフトする……つまり、株高・白金高・金安になったわけです。これと同じ状況がまさに起きつつあるのです。東京の先物市場で投資するべき理由は、人気のバロメーターとも言える売買高の逆転が、東京市場で起きたことであり、NY市場などほかの市場では見られないことだからです。それに、実際に投資するなら、売買高が多い、つまり流動性の高いマーケットで取引したほうが有利に働きます」

 では、具体的にどのように東京白金の先物に投資すればいいのか。

「同じ『白金族』の東京パラジウムはすでに先行しているかたちで上昇しています。一方、東京金は4000円から4500円のレンジを上下し、方向感がなかなか見えない……。東京白金のチャートを見ると、エネルギーが溜まってきて解放される前の段階。いわゆる“三角持ち合いの放れ”の直前の状態にあると見ていい。これが上に離れれば、上昇トレンドが発生することが考えられ、トレンドフォローで利益を狙うことができるでしょう」
“三角持ち合いの放れ”は、その後、上昇するサインとして知られる。どこまで上昇するか楽しみだが、利益確定ラインはどの辺りに設定すべきか。また、万一のために損切りの目安を、吉田氏はこう教えてくれた。

「三角持ち合いの上放れの目安は’13 年につけた5250円、あるいは節目の5000円を目安にするとして損切りの目安は、直近安値の4750円が売買アイデアの一つかと個人的には思います」

 東京白金の先物で一点勝負! コモディティらしくシンプルな投資手法なら、ビギナーでもトライできる。東京市場固有の事情を味方につけよう!

◆吉田哲氏の目!
・東京白金(ロング)で一点勝負!
・東京市場で起きている「金と白金の出来高」の逆転現象を味方につけるには先物で投資!

【吉田哲氏】
商品先物のオンライン取引で預かり資産、売買高1のドットコモディティ株式会社・コモディティアナリスト。テレビ、ラジオなどで精力的に情報を発信

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