泥んこになれる田んぼで「木更津社会館保育園」の子どもたちは泥と水と太陽に親しむ

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 根強い人気の里山保育から、英語、スポーツ、受験、親支援型まで、保育園も多様化、細分化している。保育園特集を組んだ実用ライフスタイル誌「ダイヤモンドQ」編集部がお送りする連載の第6回では、人気の保育園の姿を追った。

 子どもが子どもらしく生きられる……。そんな親たちの言葉が卒園文集に溢れているのが、千葉県木更津市にある「木更津社会館保育園」だ。いわゆる「里山保育」で有名な私立認可保育園で、うわさを聞き付けて他県から転園してくる親子もいる。

 年長児は年間約50日、3キロメートル離れた森の分園まで歩いていく。雑木林や竹林を抜けていくと、谷あいに一面の田んぼが広がる。子どもたちは泥水の中で跳びはね、畑で野菜を収穫し、虫やカエルを捕まえる。その表情は実に豊かだ。

 ここでは子どもたちの自己判断が徹底して尊重される。社会館保育園の宮栄樹園長は、「物事に深く納得し、自己判断が保証されると、自分が大事にされていると感じ、自尊心が育つ。そうすると自分の意見をしっかり言える子どもになっていく」と言う。

 里山保育は、子どもたちを雑然と野に放っているようにも見えるが、実は周到に準備がなされている。自然は危険と隣り合わせだからだ。子どもたちは普段からピアノの伴奏に合わせた「リズム運動」によって身体性を養うだけでなく、瞬時の判断力も鍛えている。また、大きな穴と山ででこぼこの園庭は体幹を鍛え、時にけがもしながら危険予知能力を培う。こうした保育のベースがあるからこそ、子どもたちは無事に森から帰ってくることができる。

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