[10.11 AFC U-19選手権GL第2戦 U-19日本代表 3-1 U-19ベトナム代表 ミャンマー]

 ようやく勝ち点3を得たものの、無得点に終わった南野拓実(C大阪)には安堵はおろか喜びの表情さえもなかった。ミックスゾーンでも笑みを交え、穏やかな口調ではあるものの、納得の様子すら感じさせない。それも、仕方ないかもしれない。このチームのラストピースとして、得点を期待されて招集されているのだから。Jリーグでの結果と実績からしても、このチームを牽引すべき存在だということは明らかなのだ。

 2トップで起用されながら、前半は低い位置でプレーする時間帯が続いた。ボールに触っても、攻撃のリズムはなかなか生み出されず、逆に相手にはカウンターでピンチを食らうシーンが続いた。時折南野から鋭い縦パスが繰り出されることもあったが、味方とのタイミングが合わず、難しさを感じさせた。

 最初のシュートは前半26分、関根貴大のクロスに頭であわせたもの。ハーフタイムに話題に出たのは、パスのリズムの悪さだったそうで「ハーフタイムにもっとそういうところ(1タッチパスなど)を増やして行こうっていう話をして、部分的にできた部分もあったしまだまだの部分もあったし」

 後半14分にようやく先制、その後南野を中心に多くのチャンスが訪れるが決めきれなかった。南野が問題視するのはこの時間帯だ。中盤とのタイミングが合わないことが続いたり、カウンターからピンチを作ったことではない。

 「後半立て続けにチャンスがあったところで決めきれなかった。そういうところは個人的に反省するところだと思います」

 後半26分には石田崚真が右サイドをドリブルで突破し、供給したパスを左足でシュート。また43分にもPA内からフリーでシュートを放つもこれも阻まれた。すると45分、それまでも再三脅かされてきた相手右サイドからのカウンターで失点して同点に。南野が悔やむのも無理はない。

 それでも6分間のロスタイムに救われた。50分には南野の左CKに中谷進之介が合わせ勝ち越すと、その2分後には先制点の井手口陽介が右から強烈なゴールを奪った。終わってみれば3-1だが、決して簡単な試合ではなかった。

 「U16 でアジアを経験しているけれど、それより難しい」

 南野は神妙な表情で話した。

(取材・文 了戒美子)
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