写真は、塩谷司 (撮影/岸本勉・PICSPORT)

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僕のジャマイカ戦の採点は「50点」。もしゴールが生まれていなかったら40点と言いたいところでした。ベネズエラ戦と一緒です。

もっとも、何度も書きますがアギーレ監督になってまだ3試合目。この期間でチームが出来上がるとは思えませんし、システムも選手も試していて、どれが自分たちにとって一番いいのか試している段階です。

ゴールに結びついた場面のように善戦からの守備で相手ボールを奪い、すぐに攻めるという意識は植え付けられつつあります。力のない相手でしたから、決めるところを決めていれば圧倒できたはず。なので、合格点にもう一歩の「50点」です。

目立っていた選手が2人いました。1人は細貝萌。相手よりも圧倒的にボールを支配できるゲームの中でも、うまくバランスを取って要所を押さえ、結果的に一層日本が支配する時間を増やしていました。地味なのですが、チームのために大きく貢献する大切な役割を果たしていたと思います。

もう1人は塩谷司。体は強いし、ボールを奪ってからのフィードもしっかりしています。実は塩谷が水戸でプレーしていたころ、1週間ほどコーチ研修に行き、実際に見ていたことがあります。当時、柱谷哲二監督が「身体能力は高いし、足下の技術もしっかりしているから、この選手は上のクラスまで行くだろう」と言っていたのを覚えています。

当時、ボランチや中盤でもプレーしていたのでプレーの巾も広い。瞬発力もあるし、度胸もあります。今後、ますます期待できる選手ではないでしょうか。

さて、次はブラジル戦。細貝と塩谷はぜひこのままの調子で大国に挑んでほしいと思います。

▼ ジャマイカ戦での先発イレブン

(撮影/岸本勉・PICSPORT)