3戦目にしてアギーレ体制での初勝利。ここからどれだけ白星を積み重ねていけるか。 (C) SOCCER DIGEST

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◇試合の感想
 
 今日は、スコアが内容を表わしていないゲームだったと思う。点差をつけるチャンスが4つはあったからだ。
 
 前半から集中して、真剣なプレーができた。チームが機能したことをうれしく思う。しかし、(1-0という)結果には満足していない。
 
 
◇質疑応答
 
――アギーレ監督の下で初めてプレーした香川真司の評価は?
 
 シンジは良かったと思う。彼だけでなく、チーム全体が良かった。指示されたことをこなし、努力してくれた。前半でちょっと頭を打って少しめまいがしたりしていたので、後半最後のところで交代させた。
 
――次はブラジル戦に向けて、どの部分を高めていきたいか?
 
 ブラジル戦では、今日ほどチャンスは訪れないと思う。試合後の数字を見たら、シュート数は20本。ブラジル戦ではその数字が1だったとしても、それを決めなければならない。フィニッシュの質を上げることが必要だ。
 
――前半、オウンゴールにつながった場面も含め、ボールを奪ってからの、速く、ダイナミックな攻撃がチームに浸透してきた印象があった。攻撃に対する手応え、そして課題の決定力については?
 
 フィニッシュについては、トレーニングを重ねて向上させていかなければならない。岡崎(慎司)、武藤(嘉紀)、柿谷(曜一朗)、香川、ケイスケ(本田圭佑)、シバ(柴粼岳)、小林(悠)と、全員が良いプレーができるし、点を取ることもできる。しかし、トレーニングは必要だ。良いピアニストも、良いテニス選手も、毎日トレーニングしている。良いサッカー選手も、毎日トレーニングするものだ。今やっていることを続けること。努力して、トレーニングすることだ。
 
――今回も過去の2戦同様、交代枠を残したが、それはチームのバランスを考えてのことか? あるいは公式戦の交代枠を考えてのことか?
 
 親善試合では交代枠が6つあるが、公式戦では3つ。そして何人交代するかは、試合の状況によって決まる。交代枠をひとつも使わなくて良いゲームもあるし、3人を代えなければいけないゲームもある。同様に親善試合でも、試合によっては6つの枠を使い切ることもある。それには、途中経過や選手の状態などが影響してくる。一番難しい仕事だ。
 
――途中から本田を左サイドに持ってきたが、香川との連係を考えてのことか?
 
 小林が良いトレーニングをしていたからこそ、ケイスケを左に持っていった。ケイスケはどのポジションもこなせる選手だ。
 
――選手の戦う姿勢は、監督が求めているものの何パーセントほど出せていると思うか?
 
 日本人選手は生まれつき戦える力を持っていると思う。それは、何年も前から言ってきた。しっかり戦って、努力していけば、試合に勝てるのだと、選手たちに納得させることが重要だ。もともと高い質は持っているのだから。少し形を整えて、攻撃の後の自由度を高めれば、良いチームができると思う。
 
 これと同じ意識であれば、ブラジルに勝つことができるかもしれない。戦って、ボールを奪ったら、攻撃を速く仕掛ける。そしてゴールチャンスがあれば、次こそは決めたい。(戦う姿勢の評価を)数値で表わすのは難しいが、今日は良かったと思うし、今のレベルを維持できればいい。

【写真】キリンチャレンジ|日本 1-0 ジャマイカ
――塩谷司が攻撃の面でも、ボールをよく配球して効いていたと思うが、彼への評価は?
 
 非常に良かったと思う。私が初めて彼を視察した試合が、広島対浦和戦だった。2か月前のことだ。その時、彼はベンチだった。彼の評価はすでに聞いていたので、その時は見られなくてガッカリしたものだ。それから2か月後の今日、彼は良かった。満足している。
 
――2回目の合宿となった今回、監督が選手に最も要求したこととは?
 
 ミーティングでは主に、先月よりもパフォーマンスを上げていかないといけない、という話をした。ボールを持った時にはもっと果敢にいかないといけない、相手のゴールに向かってアグレッシブにいかないといけないと話した。それが20本のシュートにつながったのだとしたら、それは嬉しいことだ。
 
――中盤では、柴崎が良いスルーパスを出していたが、彼への評価は?
 
 柴粼はワールドクラスだ。ケイスケ、シンジとも自然にプレーできていた。まるで、20年も経験を積んだようなプレーを彼は見せてくれる。かなり高いレベルまで行き着くことができる選手だと思う。
 
――歴代の外国人監督は日本人の得点力不足に苦労していたが、それを修正する自信は?
 
 もちろん自信はある。そうでなければ、私はここにいない。選手たちの質が足りなければ、違った形のゲームをするだろう。例を挙げるなら、岡崎が見せてくれたプレーは素晴らしかった。しかし、ゴールは決まらなかった。ならば今後は、シュートのトレーニングを続けるだけだ。私は選手たちを信頼している。
 
――練習では、本田と岡崎のパスを起点にチャンスを作るという形が多く見られたが、中盤で短めのパスをつないでビルドアップしていく形も、将来的には考えているのか? 
 
 必要なものは取り入れていく。プレーの哲学、どういう形がいいのかということより、まず勝つことが前提だ。日本人選手は勝とうとしている。質の高い選手が揃っているから、つなぐこともできる。しかし場面によっては、長いボールで直接前線にボールを送ることもあると思う。
 
 将来的に見たいのは、常勝する日本であり、自分たちが持っている武器をしっかり使って、どのチームとも戦える選手だ。質と責任を足すと、成功につながると思う。
 
――今日はミドルレンジでパスをたくさんつないでおり、札幌の時とだいぶ攻め方が違っていた。それは監督の指示によるものか、あるいは中盤の構成が変わったためか?
 
 選手によって、ゲームの性質が変わるというのは事実だ。柴崎、ケイスケ、香川、武藤などがいれば、ボールを欲しがる選手たちが集まることになる。しかし、ジャマイカもかなり前めからプレスをかけてきたので、あまりつなげなかったと思う。そういう時には、長いボールを使用した。
 
 ブラジル戦でも、相手が前線からプレッシャーをかけて来なければ、バックラインからつないでいきたいと思う。しかし、プレッシャーをかけてきているなかで、リスクは冒したくない。これまで、4つのミスから4つのゴールをすでにプレゼントしている。今日も、もう少しでプレゼントするところだった。そういったものは、排除しないといけない。