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無配転落したソニーと、日立が出展を見送るなど、昨年よりも若干寂しくなってしまった今年の『CEATEC JAPAN』。国内の家電需要は人口減で先細りしていくのが確実だし、早々に見切りをつけてしまったということなのかも? その代わりというか、今年の会場では異業種と連携したブースが目立っていたように感じました。「第一次産業との連携」「安全・安心」なんてキーワードを思い浮かべながら会場を回ってみましたよ。

●栽培効率25倍! これからは野菜工場が世界の食卓を支える
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中国・台湾・韓国などの企業に仕事を奪われてヒマになった半導体工場を活用できるとして俄然注目されるようになってきたのが、高効率な野菜工場。このところはベンチャー企業のみならず富士通や東芝などの大手電機メーカーや商社も本格参入し、野菜工場戦国時代の様相を呈してきました。外部と隔絶され、温度・湿度などの環境を一定に保つことができる半導体工場の設備をほとんどそのまま流用することができるため、国内の遊休施設が野菜工場に生まれ変わっています。

東芝と富士通が出展していた野菜工場は、生育に最適化された波長のLED照明をガンガン浴びせることで、葉物野菜が1か月かからずに収穫可能。収穫量は一般的な土壌栽培のなんと25倍! 無菌室の中で無農薬で育てるため、洗わないでも食べることができ、鮮度も長持ち。また、水中のミネラル分をコントロールすることで、苦味やえぐ味が少なく、持病などで食事制限のある人や子供に喜ばれる低カリウム野菜も簡単に作れます。今のところ、水耕栽培がしやすく外食産業を中心に国内需要が安定しているレタス、ホウレンソウ、ハーブといった葉物野菜が栽培の中心。ラディッシュのような小さな根菜類も育てることができるそうです。果実は受粉を伴うため、虫を飛ばすことのできないクリーンルーム内では栽培が難しいのだとか。

“野菜”ではなく、あくまでも“野菜工場”を売るのがメーカーのビジネスモデル。でも、技術的にそれほど難しいことをやっているわけでもなさそうなので、電気代と人件費の安い中国や中東諸国が本格参入してきたら、野菜も野菜工場も、半導体と同じように、またあっという間にシェアを奪われてしまうのではないかという疑問が……。そのあたりを説明員に聞いてみたところ、「複雑な特許に守られているのと、生鮮食品(特に葉物)は輸出が難しいため、国内は国内でやっていけるのではないか」との見解を示してくれました。

●危険ドラッグを吸った後でも大丈夫!? 最新の運転補助技術

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アルプス電気のバイタルセンサー搭載自動車は、視線をダッシュボードに落とさなくてもクルマの状態が確認できる透過型ヘッドアップディスプレー、視線の動きを検知するセンサー、呼吸・心拍数などを捉える各種バイタルセンサーが安全運転をサポート。その他、駐車時などに便利な、クルマの全周囲を確認できるカメラ&モニターも各社から出展されていました。AIによる自動運転技術とともに、未来のクルマの安全運転を支える技術です。

数年前から出展されているこれらの技術は十分煮詰まっていて実用域に達しているので、政治的な問題さえクリアできれば今すぐにでも搭載可能と思われます。飲酒・居眠り運転や危険ドラッグによる交通事故が相次いでいる今こそ、とっとと法律で搭載を義務付けてしまえばいいと思うのは筆者だけではないはず。

※この記事はガジェ通ウェブライターの「ろくす」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?