丁寧なケアは入居者だけでなく、スタッフの仕事の満足度向上にもつながり、「さくら苑」では入居者、職員共に定着率が高い

写真拡大

 実用ライフスタイル誌「ダイヤモンドQ創刊準備1号」(10月2日発売)で作成した有料老人ホームランキング。各地域を取材したレポートの第5回目は愛知県。2位に入った「さくら苑」は、施設長が自分の親を預けたいと思える施設を開設したもので、スタッフは入居者にきめ細かく対応している。

 愛知県で介護型2位となった「さくら苑」の経営主体は医療法人愛礼会で、松前内科医院を中心に介護型のさくら苑のほか、軽度の要介護者向けの住宅型有料老人ホームや認知症高齢者向けのグループホームなど介護事業を幅広く展開する。

「私も主人(松前内科医院の松前裕己医院長)も一人っ子で、高齢の親が居たのですが、その親を預けたいと思えるような施設がなかったので、自分たちで始めることにしたのです」と、愛礼会事務長を兼ねるさくら苑の松前和子苑長は設立の経緯を語る。

 さくら苑は松前内科医院のすぐ脇にあり、急な往診でも医師がすぐに駆け付ける。

 2006年の開設当初から看とりを行っているが、ターミナルケアでは同法人の訪問看護ステーションとも連携、万全の医療体制を敷く。その結果、入居者やその家族だけでなく「さくら苑の職員も不安を感じることなく介護に当たることができる」。

 認知症患者中心の、施設2階の入居者は平均要介護度が4.83という高さだが、「寝たきりの人でも部屋で一人きりにせず、食事やイベントの時間などには共用スペースに連れ出し、積極的に話し掛けます」(渡辺妙子苑長代理)という。

 家族と交換日記をしたり、面会に来る家族のためにメモを残したりとスタッフはきめ細かく対応。開設以来の入居者が全体の半数を占めるほど平均入居期間が長いのも、そうした配慮の積み重ねによるものといえるだろう。

続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)