1トップ最有力岡崎とインサイドハーフ香川…タテ関係を機能させるカギは?

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 10月の日本代表2連戦、初戦となるジャマイカ戦が2日後に迫った。アギーレジャパンの新潟合宿3日目は2時間近いトレーニングの冒頭15分だけがメディア公開。9月の札幌合宿でも非公開練習に入ってから4−3−3の戦術確認を入念に行った通り、この日も同様に基本的な約束事やポジションごとの役割を再確認した模様だ。

 9月の代表2連戦に参戦しなかった香川真司(ドルトムント)やハーフナー・マイク(コルドバ)らは、この日が初めての戦術確認。アギーレ監督のやりたいサッカーを改めて頭に叩き込んだようだ。「4−3−3はマンチェスターで1試合やったくらいで全然アカンかった(苦笑)。でもある程度は監督のやりたいことが掴めた。あとは試合でどこまでできるかだと思います」と香川は早く実戦で試したいという強い意欲を口にした。

 その香川がインサイドハーフに入った場合、中盤でいかに3トップを生かしながら、自らも前線に出て脅威になれるかるかという点が大きなポイントになってくる。1トップ候補最右翼で、香川とタテ関係を構築することになりそうな岡崎慎司(マインツ)は、自分が香川からいいボールを引き出してゴールにつなげる形を数多く作りたいと考えているようだ。

「ドルトムントのプレーを見ていても、真司は長いボールも蹴れるし、キープもできるし、前に上がってきて点も取れる。何でもできる選手だと思うんで、自分が前にいたらパスも待つこともできるし、ワンツーを狙うこともできるし、ホントに心強い。ただ個人的には前にいる自分が主導的にやりたい。ほしいところに合わせてもらえるように言っていこうかなと思っています」と、岡崎は今シーズンのブンデスリーガで、すでに5得点を挙げて得点ランキングトップに立つ点取屋としてのプライドを垣間見せた。

 香川自身もゲームの組み立てに数多く参加し、守備面でも貢献しなければいけないことはよく分かっている。が、中盤でのつなぎ役だけに埋没しているつもりはないという。

「自分としては『ボランチ寄り』って意識よりもっと前で。トップ下のポジションでもプレーをする時はあると思います。戻らなければいけない時はあるけど、ただ後ろで捌いてるだけのプレーヤーではないと思ってるんで、その意識は持ってやっていきたいと思います。いかに前で脅威になれるかって部分は自分の良さでもあるから、そこだけは失いたくない。そのストロングポイントとしてこのチームで生かしていけるように頑張りたいです」と香川は自分自身の長所を活かす道を何とかして探っていくいくつもりだ。

 3トップの右サイドに固定されるであろう本田圭佑(ミラン)も「自分はあまりゲームメークに関与せず、前で勝負して行って前で脅威になることに集中したい」と岡崎同様、ゴールに突き進んでいくつもりだ。その意思を尊重しつつ、中盤という異なるポジションに入る香川が攻守のベストなバランスを見出した時、アギーレジャパンは大きく前進するだろう。その力強い一歩を10日に踏み出したいものだ。

文=元川悦子