ヴィエリ氏がユーヴェ批判に反論「インテルなら誰も何も言わない」

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 インテル、ユヴェントスやミランなどでプレーした、元イタリア代表FWのクリスティアン・ヴィエリ氏は、7日に出演した大手放送局『beIN Sports USA』の番組に出演し、5日に行われたセリエA第6節のユヴェントス対ローマの一戦についてコメントした。

 同試合はユヴェントスが3−2でローマを下したが、両チーム合わせて3本のペナルティキックが与えられ、ローマのリュディ・ガルシア監督が退席処分、両チームから2名の退場者が出る大荒れの一戦となった。これらの判定について、ガルシア監督が「ユーヴェのペナルティーエリアは17mでできている」と発言し、ローマ主将の元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティは「ユーヴェがいる限り、ローマは2位のままだ」と語るなど、ローマ側が不満を爆発させた。

 同放送局の番組『The Locker Room』に出演したヴィエリ氏は、これらの判定について「ユヴェントスにこういったことが起きれば、人々はみんなユーヴェが審判を買収したと思う。これはもう30年以上前から言われている。そしていつもこういった論争になる」とこれらの騒動が長く続いていることを話した。

 続けて自身の現役時代の話を例として「しかし別のチームならどうだ。聞いてくれ。私はインテルでプレーしていた。当時我々はよくPKを獲得していた。(その内のいくつかが)誰もがそれがPKでは無いことを知っていたけどね。でも誰も何も言ったりはしなかった。だがユヴェントスに起きたら審判買収だと騒ぎ出す」と、他のチームに同様のことが起きた場合は、これほどの騒動にはならないと主張している。

 同じくコメンテーターとして出演した、ハンブルガーSVなどでプレーしたアメリカ人DFイアン・ジョイ氏は「これらのことが起こらなければ、セリエAの2強がスペクタクルを見せた素晴らしい試合だった。人々は『セリエAは生きている。すごい試合だ』と言っていただろう。これは審判のミスであり、ユヴェントスのミスではないんだ」と、内容的には拮抗した素晴らしい試合であったことを語った。