写真提供:マイナビニュース

写真拡大

セイコーアイ・インフォテック(SIIT)は、9月24日から26日にかけてインテックス大阪で開催された「第18回 関西 設計・製造ソリューション展(DMS関西)」に出展し、最新の3Dソリューションのプロモーションを行った。多彩な造形サンプルを展示し、成果物がイメージしやすいセイコーアイ・インフォテックのブースには、多くの来場者が惹きつけられていた。

○多彩なサンプルでわかりやすさと実感を大切にした展示

6月に東京ビッグサイトで開催された「第25回 設計・製造ソリューション展(DMS)」に続き、大阪でも出展したセイコーアイ・インフォテック。東京ではCAD/CAMや図面管理システムなどを主体としたゾーンに出展していたのに対して、大阪では3Dプリンターゾーンでの出展となった。

「今注目を集めている3Dプリンターゾーンということで、ゾーン全体に活気が感じられます。また、東京では調査や情報収集という段階の来場者も多く見受けられましたが、大阪ではより現場に近い方が多く、実際の導入や活用を踏まえた目的でいらしているため、鋭い質問が多いと感じます」と語るのは、セイコーアイ・インフォテック 企画営業部の大和久睦丘氏だ。

3Dプリンターは実際に動かして造形しているところを見せるというデモンストレーションが展示会では難しいため、ブースには数多くの造形サンプルを展示することで活用イメージを喚起する方法を採用した。カラー造形ができる「ProJet x60シリーズ」や、精緻な樹脂造形が可能な「ProJet 3500シリーズ」などのサンプルを展示。希望すれば実際に手にとって眺められるものも多く、各プリンターでどの程度のものができるのかが非常にわかりやすいブースとなっていた。

ブース内の展示で特徴的だったのが、3Dプリンターだけでなく、大判のCAD図面出力用プリンター関連のソリューションも紹介されていたことだ。ユーザーの要望にあわせて2Dから3Dまで展開できることや、長年の実績によるサポート力を体現する構成となっていた。華やかな3Dプリンターゾーンの中でもなぜセイコーアイ・インフォテックを選ぶべきなのかという、説得力のある展示を心がけていたという。

○目玉はデスクトップサイズの3Dプリンター「ProJet 1200」

大阪で初展示となったのは、デスクトップサイズの3Dプリンター「ProJet 1200」だ。ボディサイズは大きめのポットぐらいという、本当に普段使っているデスクの上に設置して使える3Dプリンターだ。細かな調整や特別な日常メンテナンスもなく簡単に使用できることも特徴となっている。

「材料のパックを開けてセットすれば、すぐに造形が開始でき、面倒な設定もいりません。非常に手軽に試作が行えます」と大和久氏は語る。

「ProJet 1200」の造形サンプルとして展示されていたのは、有線LANケーブルを取り付ける端子部分や、ごく小さな歯車などだ。緑色の透明な樹脂で造形され、端子のかみ合う部分などはきちんと動く。歯車もプレート上でかみ合い、きちんと回るものだった。

サンプルにはそれぞれ造形時間や材料費なども添えられ、実際に使った場合のことをイメージしやすくなっている。本体価格も70万円程度と手頃であり、3Dプリンターでの試作に取り組みたいと考えるユーザーのファーストステップとしても人気の機種だ。それだけに、ユーザー以外に3Dプリンターを扱っている企業からも注目されている。

「実際のお客さまにアピールするのはもちろんですが、販売にご協力いただけるパートナーさまとの出会いがあるのも展示会です。今後はよりパートナーさまとの連携を強化していきたいと考えています。数ある3Dプリンターを全て扱うのは難しいことですが、うまくパートナーさまと連携して、お客さまによりよい商品とサービスを提供していきたいですね」と大和久氏は語った。

○マルチマテリアル3Dプリンター「ProJet 5500X」の取り扱いを開始

この10月より新たに販売ランナップとして取り扱いを開始した「ProJet 5500X」の造形サンプルもいち早く展示。「ProJet5500Xは、固い素材と柔らかい素材を混ぜ合わせるなど、複合造形できるのが特徴のモデルです。実際のサンプルを触ってみると、その特徴をより実感していただけるでしょう」と大和久氏はサンプルを手に語った。

今回実機展示はなかったが、来場者が実際にその造形物に触れるよい機会となっていた。

○3Dスキャナー「Geomagic Capture」にProPackオプション登場

セイコーアイ・インフォテックが最近特に提案しているのが、3Dプリンターとあわせて3Dスキャナーを活用するという手法だ。手作業で加工を施した試作品から図面データ作成に活用できるのはもちろん、図面データはないが現物は存在するというような過去に造られた成果物からのリバースエンジニアリングも可能にする。

セイコーアイ・インフォテックが提供する3D Systems社製の「Geomagic Capture」は、コンパクトな本体と実用的なアプリケーションがセットになっているのが大きな魅力だ。購入すればすぐに活用でき、別途アプリケーションを用意する必要がない。

これまではスキャンする対象物を設置する回転台は、ユーザーが用意し、読み取りの補助となるマークをランダムに貼り付けて利用していた。そこに今回登場したのが、スキャナーと連動しながら自動回転する、識別マークが不要となる回転台だ。手動で回転させる必要もないため、より手早く利用することができるようになる。

さらに、Pro Packにはスキャナー本体と回転台などを全て収めることのできるキャリングケースがついている。コンパクトなボディを生かして、持ち出して利用するということが行いやすくなった。

「お客さまの中には、スキャナーシステム一式を遠隔地の工場や現場に持って行き、スキャン作業をされる方もいます。こうした専用のキャリングケースができたことで、より使いやすく、活躍の場が広がると期待しています」と大和久氏はより積極的な3Dスキャナー活用をサポートできることを語った。

○年内は福岡や名古屋、札幌での展示会にも出展

セイコーアイ・インフォテックは、これから全国各地で開催されるイベントに3Dプリンター・スキャナーを出展する予定だ。まずは10月に福岡で開催される「モノづくりフェア(10月15日から17日)」、名古屋で開催される「第4回 次世代ものづくり基盤技術産業展 TECH Biz EXPO 2014(10月22日から25日)」、11月には札幌で開催される「ビジネスEXPO(11月6日・7日)」にも出展予定だ。

もちろん、大阪や東京と同じく各種3Dプリンターや3Dスキャナーの実機やサンプルに触れられるチャンスとなるはずだ。

(エースラッシュ)