近年ハイイールド債は一種のブームで上昇していたものの、過熱感が出すぎて2014年夏に暴落。目先は乱高下しているが復調に期待
株式や債券、不動産が軒並み上昇傾向にある今、「投資したいけど何を買うべき?」という声はあちこちで聞かれる。そこで、豊富な投資経験を持つ成功者に、今注目の投資先を聞いてみた!

◆ハイイールド債、海外ETF、海外REITで利回り5%超!

 投資をする際のスタンスは、人それぞれ異なるものだ。「短期間でドカンと儲けて、今すぐ仕事を辞めたい!」というギャンブル感覚の人もいれば、「毎月安定した収入を得て、生活費や老後資金を確保したい」という堅実派もいる。

 債券やREITなどの証券や不動産に幅広く投資する玉川陽介氏は後者の典型だ。玉川氏の場合、不動産投資ばかりでなく、15年以上続けてきた証券投資でも毎月莫大な利益を上げる。その経験を基に、『海外ETFとREITで始めるインカムゲイン投資の教科書』(日本実業出版社)という著書も上梓したばかりだ。

◆あらゆる金融商品を買って見えてきたこと

 書名にもあるように、玉川氏は海外ETFやREITなどへの投資を通じて、インカムゲイン(配当や利子など)を追求し、安定収入を得ている。ただし、最初からこのスタンスだったわけではない。

「過去には、世界中の株式、FX、デリバティブ、プライベートバンク、ヘッジファンド、航空機投資など、メジャーからニッチまで本当にありとあらゆる金融商品を買ってきました。その経験を通じて痛感したのは“秒速で儲かる”という類いのキャピタルゲインを追求する投資スタイルは、成就しにくいという当然の事実です」

 それに引き換え、インカムゲイン投資は商品選びさえ誤らなければ、堅実に収入を確保できる。

 しかし、個人向け国債のように、堅実すぎて利益が少なさすぎる商品では、投資妙味がほとんどない。かといって、現物の不動産をドーンと買うのも、普通の人には敷居が高い。

「そこで、海外ETFや海外REITの出番となるわけです。どちらも日本だと買っている人は多くないですが、海外市場には日本よりもETFやREITが豊富にそろっているので、見るべき商品もたくさんあるんですよ」

◆元本保証で高利回り債券ETFをチェック

 今の日本、そして日本に多大な影響を及ぼす米国の金融市場は、株式も債券も不動産も、底堅い上昇を見せている。このような局面では、どんなETFやREITを買えばいいのだろうか?

「高値掴みを避けるために何を買うべきか、よく考えなければいけません。私が今、推奨したいのは債券投資です。債券というと仕組みがややこしいわりにリターンが少ない印象かもしれませんが、元本を減らすリスクが低い割に高利回りを得られる商品もあり、安定収入につながりやすいです」

 高利回り債券の中には、大口投資家向けのものも多い。

「ですが、債券そのものではなく、債券を組み入れた海外ETFなら数万円から買えますし、日本の証券会社での取り扱いも多いです。景況感を踏まえて今選ぶなら、『iシェアーズiBoxx米ドル建てハイイールド社債ETF(HYG)』か、『iシェアーズ米国優先株式ETF(PFF)』に注目します」

 それぞれの商品の概要を見ていこう。まず、「iシェアーズiBoxx米ドル建てハイイールド社債ETF(HYG)」は、財務状況の悪い企業の社債(ハイイールド債)を組み入れたものだ。

⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=9309

 ハイイールド債は別名「ジャンク債」。「ジャンク=ゴミ」という名称からもわかるように、倒産のリスクが高く、実際に倒産すれば無価値になってしまう。

「HYGは、そんな米国のハイイールド債市場に分散投資する商品なので、一社が倒産したくらいで暴落することはありません。それでいて年利回り6%前後と、高いインカムゲインが得られます」

 注意すべきは、米国の金利上昇だ。「今のところ、利上げしたときハイイールド債がどれほど影響を受けるかは未知数なので、その不確実性だけは考慮しておかなければなりません」と玉川氏。

⇒【後編】に続く http://hbol.jp/9289

【玉川陽介氏】
コアプラス・アンド・アーキテクチャーズ代表。不動産のプロで、多様な金融商品にも精通。近著に『海外ETFとREITで始めるインカムゲイン投資の教科書』がある