ピカチュウなど愛らしいキャラクターで世界的に人気の高い「ポケットモンスター」について、中国のポケモンファンたちが8月、「中国語化」を求める署名活動を実施した。中国メディアのアジアポップカルチャートゥデイは9月26日、株式会社ポケモンに対して取材を行い、株式会社ポケモンから回答があったことを伝えた。(イメージ写真提供:(C) gary718/123RF.COM)

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 ピカチュウなど愛らしいキャラクターで世界的に人気の高い「ポケットモンスター」について、中国ポケモンファンたちが8月、「中国語化」を求める署名活動を実施した。中国メディアのアジアポップカルチャートゥデイは9月26日、株式会社ポケモンに対して取材を行い、株式会社ポケモンから回答があったことを伝えた。

 記事は1990年台に中国国内でポケモンのアニメが放送され、多くの中国人がアニメをきっかけにゲームのポケモンにハマったと紹介する一方で、正規版のゲームは言葉の問題があるため遊ぶことが難しかったと伝えた。

 続けて、正規の中国語版ゲームをリリースして欲しいと願った中国ポケモンファンが行動を起こし、株式会社ポケモンに嘆願書を提出したと紹介。さらにポケモンファンらはインターネット上に“嘆願サイト”を立ち上げ、協力を呼びかけていたことを紹介した。

 こうした中国ポケモンファンたちの行動について、アジアポップカルチャートゥデイは「株式会社ポケモンに取材を行ったところ、株式会社ポケモンから中国のファンたちに謝意を示す返答があった」と伝え、嘆願サイトについても「注目している」との回答があったと報じた。

 続けて、株式会社ポケモンからの回答として、「世界のポケモンファンから母国語版のゲーム発売を要請する声が届いている」と伝え、中国語版の発売については「何も決まっていない状況」と伝えた。また、中国語版を含め、外国語版を発売するうえでは現地でのマーケティングなど言葉以外にも解決すべき課題があるとする一方、「こうした課題に積極的に取り組んでいきたい」との回答があったと紹介した。

 株式会社ポケモンからの回答に対し、アジアポップカルチャートゥデイは「株式会社ポケモンにとっての重要な作品であるだけに、突発的な請願活動だけで中国語版をリリースできるほど簡単な問題ではない」とする一方、株式会社ポケモンの回答からは慎重な姿勢を感じ取ることができたと指摘。さらに「こうした慎重さがあるがゆえに、人びとに愛されるゲームを作り出せるのだろう」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) gary718/123RF.COM)