大相撲秋場所に異常な現象が起きている。各取組での懸賞本数が、史上最多の1300本超えが確実になったというのだ。
 「これまでの最多記録は今年の初場所の1198本。それを大きく上回ることになる。この数字がどんなにすごいことか。若貴の登場で大相撲フィーバーが起こった1990年代前半は、一場所当たり600本から700本といったところでした。貴乃花が引退する2003年には、不況のあおりを受け一場所約400本まで落ち込んだ。人気そのものにも陰りが出ていたのですが、翌年の'04年ごろから、微増ながらも増加に転じたのです」(担当記者)

 広告代理店関係者からは“永谷園効果”との指摘があった。
 「永谷園は力士を起用したCMも制作し、懸賞旗との相乗効果でイメージアップに成功しています。同社が懸賞を出し始めたのが'00年。その広告効果に他の企業も気づき、追随し始めたのが'04年ごろ。ピタリ一致します」(協会関係者)

 代理店営業マン氏も続く。
 「幕内上位が対戦する夕方5時以降の視聴率は10%台。視聴率1%の視聴者数は約40万人ですから10%で全国400万人は中継を見ている。これだけの広告効果がありながら、テレビCMより格段に安い。現在の規定では懸賞1本当たり6万2000円。懸賞旗はデザインさえ用意すれば協会側に5万円程度で作ってもらえる。つまり一場所15日、15本で最低93万円+5万円です。費用対効果を考えれば格安といえます」

 アベノミクスの効果なのか、企業の宣伝意欲の回復に加え、何と言っても“新記録”の立役者は人気絶大のイケメン力士、遠藤だ。ところが皮肉にも、今場所は初日から横綱大関陣相手に総崩れ。2日目に完敗した白鵬からも「自分の型ができていないのに、いろいろやっちゃいけない」とダメ出しされてしまった。
 「このままでは“平幕の懸賞王”と呼ばれ、単なる人気者で終わった高見盛と同じだと、失望の声も漏れています」(前出・記者)

 永谷園のCMで高見盛の後釜が遠藤なのは偶然?