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エン・ジャパンは、7月24日〜9月30日にかけて、同社サイト「エンウィメンズワーク」利用者の女性544名を対象に「働きやすい職場」についてアンケートを実施した。

○「不利だと感じる」年代を重ねるごとに上昇する傾向に

働く中で、女性であることが不利だと感じたことはあるか尋ねたところ、「ある」と54%が回答した。不利と感じたことがある人の割合は、年代を重ねるごとに上昇(20代48%、30代56%、40代58%)している。

不利と感じる理由について聞くと、最も多い回答は「出産後に仕事を続けにくい」(48%)だった。「出産後の仕事復帰の際に役職やポジションを落とされることが当たり前(24歳)」「出産を経ると子供が大きくなるまではキャリアを邁進するには難しい状況と感じる(37歳)」などの意見が寄せられている。

不利と感じる理由の2位は「給与・待遇に差を感じる」(44%)だった。年代別に見ると、20代が27%、30代が43%、40代で57%と年代が上がるごとに上がっている。理由として「同期男性は3年経つと昇格するが、女性ということでほっとかれている(29歳)」「男性のみに支給される手当がある(27歳)」などが挙げられた。

○約6割が「現在の職場は働きやすい」

現在の職場は、働きやすい職場と言えるか尋ねたところ、「言える」(17%)と「どちらかといえば言える」(40%)が計57%、「どちらかといえば言えない」(27%)と「言えない」(16%)が計43%という結果になった。

働きやすい理由について聞くと、1位は「職場の雰囲気が良い」(57%)、2位は「労働時間が適正・融通が利く」(52%)だった。30代・40代ではこの項目が1位になっており、家庭の事情に応じて働くペースを変えられることなどが「働きやすい」と感じる要因になるようだ。

女性が働きやすい職場にするために必要だと思うことを聞くと、1位は「職場復帰支援の充実」(58%)、2位は「育児休暇制度の充実」(57%)、3位は「短時間勤務制度の充実」(51%)だった。出産・育児に限らず、不妊治療や介護などさまざまな事象が発生する中で、柔軟な勤務形態を受け入れる土壌が必要という意見が挙がっている。

(フォルサ)