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フジテレビのドラマ『ファーストクラス』の続編が10月15日からスタートする。"マウンティング"=女同士の"格付け地獄"という煽り文句…怖い怖い。

ところで、もともとの"マウンティング"の意味は哺乳類の雄などのオスが交尾のときにとる背乗りする行為のこと。その行為から転じて、日常生活において「自分の立場が相手よりも上と示す態度」として使われることになった。

ドラマでは主演の沢尻エリカをめぐり女性同士のマウンティングが繰り返されるが、男性の方はどうだろうか?

○男性同士にこそ、格付けは存在してきた

もちろん男性同士にも「格付け」は存在する。むしろ、「歴史=男たちの格付けの歴史」と言っても過言ではない。(決して女性を差別する意図ではなく、過去の歴史においては男性が中心だったという意味で)

例えば、戦国時代。農民の出身ながら織田信長に仕え、才覚を現し、みるみるうちに天下人になった豊臣秀吉だが、織田家譜代の家臣らの視点からみればどれだけ「マウンティング」された感があったことか。いままで「サル」と呼び捨てにしていた秀吉にひれ伏せざるを得なかった柴田勝家などは、後に秀吉と賤ヶ岳の戦いで争い滅びる。一方、徳川家康は、後に関ヶ原の合戦を経て、大阪冬の陣、夏の陣で意趣返しし豊臣家を滅亡させて江戸幕府を開く。

日本史に限らず、世界史においても、歴史というのは格付け地獄の繰り返しだったのだとつくづく思う。ところで「格付け」というのは、どのような状況下で起こるのだろうか?

例えば、私と男性アイドル歌手の間では、当たり前だが、「格付け」は発生しない。基本は同じ時代、同じ世界(特に狭い世界)、そして高いプライド。この3つの要素が最低限、そろわないと発生しない。私と男性アイドル歌手は、同じ時代、そして高いプライドが仮に共通したとしても、「同じ世界」でない。

一方、狭い世界であれば、多少、時代が異なっても、格付けが生じることもある。例えば日本の相撲界。有名なのは、先代の大関・貴乃花を千代の富士が名勝負の結果、破ったことで新たな時代が始まった。そして、その千代の富士を、貴乃花の次男の貴乃花(光司)が再び名勝負で破ることで、さらに次の新しい時代へと変わっていった。「相撲界」という狭い世界の中での「世代交代」に「格付け」はつきものである。

時に「金銭」を媒介した形での「格付け」もある。例えばプロ野球選手。何億円も年俸を稼いでいる選手たちの年俸からしてみれば、大した額ではないとも思われるような50万円程度の額にこだわり、年俸交渉が決裂することも多々ある。当の選手にとってはどうしても譲れない額なのだろう。年俸100,000,000円(1億円)の選手と、年俸100,500,000(1億50万円)の選手では、選手としての成績、獲得タイトル、ファンからの人気に関わらず、たとえ50万円であっても前者の選手の方が球界の中では「格が上」となる。もっとも1年後には逆転するかもしれないが、その1年に命をかけるのが「プロ」が「プロ」たるゆえんでもある。

<著者プロフィール>片岡英彦1970年9月6日 東京生まれ神奈川育ち。京都大学卒業後、日本テレビ入社。報道記者、宣伝プロデューサーを経て、2001年アップルコンピュータ株式会社のコミュニケーションマネージャーに。後に、MTVジャパン広報部長、日本マクドナルドマーケティングPR部長、株式会社ミクシィのエグゼクティブプロデューサーを経て、2011年「片岡英彦事務所」を設立。(現 株式会社東京片岡英彦事務所 代表取締役)主に企業の戦略PR、マーケティング支援の他「日本を明るくする」プロジェクトに参加。2011年から国際NGO「世界の医療団」の広報責任者を務める。2013年、一般社団法人日本アドボカシー協会を設立代表理事就任。