時速500km超で2分間走行したリニアモーターカー

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 世界最速のリニアモーターカーに、本誌記者が体験試乗してきた。おや、と思ったのは乗車前にJR東海の担当者が「ご搭乗いただく車両は……」と説明したときだ。なるほどリニアは旅客機のように「搭乗」するものなのだ。搭乗前の手荷物検査も検討されているという。それは走り出してからも同じだった。なめらかに加速し始めた車両は、時速160kmで「離陸」する。

 車両内には速度計が表示されているのだが、これがぐんぐん上がってゆく。トンネル内の電灯1個1個が識別できない速さで窓の外を流れてゆく。

 そして500km。さらに502km! すでに実験で最高速度581kmを記録しているリニアだが、この500kmが営業運転では最高速度となる予定。確かにゴーッという音は小さくない。軌道面から約10cm浮上しているというが、揺れも感じる。ただ、いずれも不快というほどではない。

 500kmで走行する2分間を含め、42.8kmの実験線は10分弱の旅。最後はやはり旅客機のランディングに似た軽い衝撃でタイヤ走行に移行し、停車した。

 2027年の開業予定まで、工事や政治折衝でまだまだ曲折がありそうだが、現在公募中の11月、12月、来年3月の一般向け体験試乗会は間違いなくプラチナチケットだろう。

撮影■太田真三

※週刊ポスト2014年10月10日号