[アジア大会]失点に唇を噛むなでしこMF阪口「嬉しくない終わり方」

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[10.1 アジア大会決勝 日本女子1-3北朝鮮女子 仁川]

 その判断は意図的だったとMF阪口夢穂は振り返った。前半12分に早々と先制点を奪われてしまった日本女子代表(なでしこジャパン)は、北朝鮮の縦に速い攻撃に苦しんでなかなかリズムをつかめないまま後半を迎える。そして後半7分、リードを広げられる追加点を許してしまった。

 敵陣でのFKからボールを奪われてカウンターを浴びることになったなでしこ。ボールを運ぶMFチョン・ミョンハの対応についたのが阪口だった。背番号6はボールホルダーへの圧力を強めるのではなく、距離を保ちながら下がって対応。しかし、チョン・ミョンハから早いタイミングで最終ラインの裏に正確なパスを通されて、FWラ・ウンシムにネットを揺らされてしまった。

 阪口の脳裏には、ある場面がよぎっていた。「アジア杯のオーストラリアに失点したときに、あそこで食い付いてはがされて失点しました」と語ると、「『あれは下がるべきだ』と(佐々木則夫)監督からも言われましたし、チームとしてああいう場面では下がって対応するとなっていたので。ああいう場面になってパッと出てきたのが、『これは下がらなアカン』のやと思いました」と約束事を守っての対応だったと話した。

 しかし、失点につながったこともあり、「あの時の判断としては意図を持ってやりました。ただ後ろも3対1になってたから、もしかしたら行った方が良かったと思いましたが、まさかあそこに通るとは思っていなかったので…」と唇を噛んだ。

 今大会無失点で勝ち上がってきたが、北朝鮮には1-3で敗れて2連覇を逃した。だからこそ、悔しさがこみ上げる。「負けて終わるのは…。今まで勝っていましたけど、あまり嬉しくない終わり方だなと思います。大会なので結果がすべてだと思いますし、やっぱり優勝して帰るのが自分たちの使命だと思っていたので。それができなかったので、申し訳ない気持ちと悔しい気持ちがあります」と大会を振り返った。

(取材・文 折戸岳彦)