こども保険や学資保険が

あまりお勧めできない

3つの理由

まず、お勧めできない理由の1つ目は利回りの低さです。こども保険や学資保険は、教育資金の貯蓄が第一目的なので、そのオプションとして契約者死亡時の保障などが付いています。先に、ほかの商品との利回りを比較すべきです。

近年の利回りは、高いものでも年1%前後の複利運用に相当する程度です。最近の10年物国債の利回り

0・6%前後、20年物国債1・5%前後と比較しても、一民間保険会社が保証している利回りが、18歳や

22歳満期という長期で年1%前後というのは非常に低いといえるでしょう。

2つ目は信用リスクの高さ。一民間保険会社が破綻する可能性と日本の国が破綻する可能性を比較すれば、信用リスクが高いのは圧倒的に民間保険会社のほうでしょう。

3つ目は保障の必要性の低さ。契約者死亡時の保険料免除や特約による育英年金、子供の入院給付金、進学時のお祝い金などの保障ですが、特約を付ければ保険料は高くなります。利回りが低下するどころか元本割れになる可能性も高まります。基本的にほかの死亡保障などで子供の教育資金分の保障が確保できているなら別途に保障は必要ありません。教育資金分の保障が必要不可欠だと断言できるほど、死亡保障への加入時に教育資金分を差し引いた額をきちんと計算して加入したのでしょうか。きっと多くの人はそこまで正確には見積もっていないはずです。やはり、こども保険や学資保険は保障目的よりも貯蓄目的の商品だといえます。だからこそ、相対的に不利な商品としてお勧めできないわけです。(菱田雅生)