サッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督

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10月1日、都内で10月10日ジャマイカ戦、14日シンガポールでのブラジル戦に臨む日本代表メンバーが発表された。

今回もフレッシュな顔が次々に入ってきた。権田修一(FC東京)、西大伍(鹿島)、塩谷司(広島)、昌子源(鹿島)、香川真司(ドルトムント)、ハーフナー・マイク(コルドバ)、小林悠(川崎)がアギーレ監督としては初めての招集となる。

もっとも、前回の発表の際も香川については「初めは選ぶつもりだった」と明言していたので、こちらはアギーレ監督念願の招集だったと言えるだろう。

その香川はどのポジションでプレーするのか。アギーレ監督は明確に語った。

「彼は4-3-3のときは中盤で見たい。ドルトムントの初期はそのポジションだった。マンチェスター・ユナイテッドでも最後のころはそのポジションだった。ハーフラインより前ならどこでもこなせると思っている。基本的には4-3-3の中盤の選手と思っている」

9月の2試合、中盤の構成はウルグアイ戦のスタメンが森重真人、細貝萌、田中順也、ベネズエラ戦は森重、細貝、柴崎岳。4-3-3でプレーするときは、中盤の底を務める森重を除いた、細貝、田中、柴崎とポジションを争うことになる。

一方、アギーレ監督は「4-3-3のときの森重のチーム内のライバルは細貝」と語っており、実質的には田中、柴崎と争うことになるだろう。

ウルグアイ戦、ベネズエラ戦の中盤は厳しく守備を要求された。はたして香川がその要求に付いていけるか。また、ライバルと目される田中は、試合への出場機会を得られていないが「代表でのジュンヤは2試合ともよかった」とアギーレ監督は認めている選手なのだ。

復帰はしたものの、香川のポジションがすんなりと用意されているわけではない。アギーレ監督流の競争は、ブラジル大会の10番にも及んでいる。

【取材・文/日本蹴球合同会社 森雅史】