8人体制の少女時代、涙の中国ファンミーティング終了…ジェシカのパートはファンが

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少女時代のメンバージェシカのグループからの離脱が決まった後に中国で行われた少女時代の公式的な初のファンミーティングは成功的だったが、痛かったし、盛り上がったもののどこか空しかった。一部のメンバーは目頭を赤くした。ジェシカの空席は、この日起きた離脱騒動の衝撃ほど大きかった。

30日午後、少女時代の初めての中国ファンミーティング「GIRLS' GENERATION 1st FAN PARTY『Mr. Mr.』 in SHENZHEN」が深セン市の宝安スポーツセンター(宝安体育中心)で開かれた。現場を訪れたファンはネットを通じてリアルタイムで雰囲気を伝えた。

公演会場の外にはジェシカを含む9人が写った大型プラカードが掛けられていた。ジェシカがこの日の夜明け、自身のWeiboに「私はこれ以上少女時代のメンバーではないという通知を受けました」という内容の文章を書き込み、続いて所属事務所であるSMエンターテインメントがジェシカの離脱を公式化したものの、公演会場は9人の少女時代を応援するために中国各地から集まったソウォン(SONE、少女時代のファンクラブ)で賑わっていた。9人のメンバーの顔と似顔絵が描かれた様々なグッズも飛ぶように売れた。ジェシカを含むメンバーたちを応援するプラカードを手に持ったファンはあちこちから集まって入場を待った。

公演会場の内部でもジェシカを思い出させるものは、所々にあった。公演会場の客席は中国の“ソウォン”でいっぱいだった。ピンク色のペンライトの波が広がった。ジェシカを応援するJ模様のペンライトも所々に登場した。ジェシカはいなかったが、ジェシカのファンであり、“ソウォン”である人々は同じ気持ちで少女時代を応援した。

ステージ上の雰囲気はどうだったのか。リアルタイムでWeibo(中国版Twitter)や百度贴吧を通じてファンが伝えた少女時代のファンミーティングは和気藹々とした雰囲気だった。メンバーたちは中国のファンのために特別に準備した“筆で少女時代の漢字を書く”“中国語版発音遊び”などの様々なコーナーでファンを喜ばせた。中国ファンの好奇心を解く質疑応答時間にもメンバーたちのウィットに富んだ答えで笑い声が絶えなかった。

しかし、ジェシカの空席を惜しむファンの叫びに、結局メンバーたちは涙を隠せなかった。現場にいたファンによると、8人のメンバーは公演でジェシカのパートを抜いて歌を歌い、その部分はファンが満たした。公演の最中、現場にいないジェシカの名前を叫ぶファンも少なくなかった。

結局、末っ子のソヒョンは最後の曲である「Complete」を歌う途中に涙を流した。数人のメンバーもソヒョンと一緒に目頭を赤くした。ファンミーティング当日の午前からインターネット上を賑わせたジェシカの離脱が残りのメンバーには大きなプレッシャーになったはずだ。ジェシカの離脱に対する8人のメンバーの立場と心境は、ソヒョンの涙が言葉に代えた。ジェシカの名前を叫んだファンをはじめとする多くの観客も一緒に涙を流したという。一部のファンは心残りがあって、なかなか席を離れることができなかったと現場にいたファンが伝えた。

客席は賑わったが、半分だけの成功だった。ファンが思っている少女時代の完全体は9人なのにステージには8人だけが上がり、結局すべての人々に痛みと名残惜しさを残すしかない公演だった。ネット上で中国のファンは相変わらずジェシカの復帰を待っている雰囲気だ。

どんな理由でジェシカがグループを離れたにせよ、7年間一緒にやってきた彼女の不在は残りの8人が今後担っていく重さだ。8人の少女時代が今後のステージを通じて危機を乗り越え、より堅くなった姿を見せることができるのかに注目が集まっている。少女時代は10月の「SMTOWN LIVE」コンサートで北京を訪れ、11月に南京、重慶、北京で、来年1月には上海、広州で中国のファンミーティングツアーを続ける。