「アナ雪は“盗作”」。270億円訴訟を起こした女性に、ネットは炎上中
 ディズニー映画史上最高の大ヒットとなった『アナと雪の女王』。そんな、世界中でブームを巻き起こした『アナと雪の女王(原題:“FROZEN”)』が「盗作」だとする騒動が持ち上がり、海外メディアで話題となっています。

◆ペルー人作家が元ネタだと主張する本は

 コトの発端は、9月22日に南米ペルーの女性作家イザベラ・タニクミ(Isabella Tanikumi)氏が、『アナと雪の女王』は自身が執筆した自叙伝からの「盗作」だとして、米ディズニー社を相手に訴訟を起こしたことです。彼女が求める賠償額なんと2億5000万ドル、日本円にして約272億円!

 彼女は、『アナと雪の女王』のストーリーやキャラクターなどが自分の書いた作品にそっくりだとして、賠償金のほか、関連グッズの販売や映画の配給を止めるよう求めています。訴状によると、姉妹が登場することや、災難に遭遇し、孤独や寂しさ、裏切り、愛をめぐった物語であることなど、およそ18か所にわたる「盗作」があると主張しているようです。

 しかし、彼女が「アナ雪」のストーリーの“元ネタ”だと主張する著書『Yearnings of the Heart』には批判が殺到し、Amazon.comのレビューが炎上状態になる騒ぎとなっています。

 本当に、多くの人が感動したあの物語は「盗作」だったのでしょうか?

◆ネットは“Let it go.”の大合唱

 ここで、Amazon.comのレビューをすこし覗いてみましょう。

『Yearnings of the Heart』に寄せられた54件あるレビュー(9月30日現在)のうち、52件がメディアの報道があってから書かれたものでした。ここから騒動の大きさがわかります。さて、書かれたコメントを見てみると……

・I held my yawn. Then I “let it go”(あくびが出るほど退屈だし、わたしは放っておくよ)

・Don’t buy it ? that’s what she wants you to do.(買っちゃダメ!彼女の思うツボだよ)

・Pure dreck.(ただのインチキ作品だ)

・Don’t buy or read she’s a complete scammer(買ったり読んだりするんじゃない、彼女は詐欺師だぞ)

・Let it go.(あきらめろ。放っておけ。)

・awful book(とんでもない本)

……などなど、まさに罵詈雑言とでもいうような批判の声がほとんどです。「アナ雪」の主題歌になぞらえて、「放っておけ(=Let it go.)」というコメントも。なかには「くそっ…たしかにこの本は『アナと雪の女王』を彷彿とさせるな…」といったコメントも見られますが、彼女の主張が正しいとしているレビューはごくわずかでした。

 どうやらイザベラ・タニクミ氏が訴えを起こしてから、その真偽を確かめようとする読者によって、彼女の自叙伝はかなり売れているようです。

 皮肉なことに、『アナと雪の女王』の主題歌である“LET IT GO(ありのままで)”を引用して“Let it go.(=放っておけ。気にするな。あきらめろ。)”とアマゾンのレビュアーだけでなく、様々な海外メディアからも批判を浴びてしまったイザベラ・タニクミ氏。彼女の訴えが真実であるかどうかは、裁判によって明らかになるでしょう。

<自叙伝に寄せられた他のコメント ※一部抜粋>

・The story of a scammer.

・Total scam for money.. Do not buy from this author! Nothing like Frozen!

・Shallow and banal to the extreme.

・It felt like she ripped off the movie Frozen….

・Wow, the book which the wildly popular Disney film Frozen is based on?

・please “let it go”

・Just, a, horribly, written, book.

・Nothing like Frozen. Terrible book. Wants a quick buck.

・Dang… this book really reminds me of that one Disney movie Frozen… Weird.

<TEXT/北村篤裕>