苦難の連続だった琴欧洲の12年、力士生活のすべてを自著で明らかに。

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今年の春場所で引退し、間もなく断髪式を行う琴欧洲親方が9月30日、都内書店で著書「今、ここで勝つために 琴欧洲自伝」刊行記念サイン会を開催。会場には100人のファンが集まり、2ショット写真撮影やサインに応じた。

10月4日、両国国技館で断髪式を迎える元大関の琴欧洲。苦難の連続だったという12年の現役力士生活、言葉がわからない、思いを伝えられない、しきたりが理解できない……目の前に立ちふさがる数々の壁に正面から向き合い、乗り越え、打ち勝つことを続けることで、日本の相撲界での自身の立ち位置を確保してきた。強い精神力と共に、常に微笑みを絶やさず前向きに歩んだ相撲人生――そのすべてを本書で初めて明かしている。

サイン会前に行われた囲み取材に、これが最後となるであろう髷と着物姿で登場した琴欧洲親方。現役時代から体重は25キロ落ち、現在は130〜135キロとのことで、「少し着物が大きくなった」と体の変化を感じているという。

秘蔵写真も交え、半生を綴った本書については「日本に来てから、言葉の壁、稽古の厳しさ、食事の問題、それを乗り越えて頑張ってきたことを書いています。レスリングをやっていた少年時代を始め写真もたくさんあって、見やすく読みやすい本になっています」とアピールした。

また、秋場所で大活躍した逸ノ城については、昨年の九州場所前に稽古に来た時から注目していたそうで、「1年以内に幕内上位と対戦することになるだろうと予想していました。強い気持ちを持って、考えて稽古することによってすごく伸びる。予想以上の成長ぶりです」と驚きを隠しきれない様子。

今後は親方として後進を育てる立場となることについては「しっかり自分の夢を持って頑張ることが大事。一人一人のいいところを見つけて伸ばす。相撲はもちろんですが、人間としてもいい人間を育てていきたい」と自身の指導方針を語った。

最後は、目前に迫った断髪式に向け、「たくさんのファンの方に国技館に来ていただいて、立派な姿を見せるよう頑張ります。当日お待ちしています」とメッセージ。12年間の力士生活の全てが詰まった「今、ここで勝つために 琴欧洲自伝」は、全国の書店にて発売中だ。