日本を代表するコンドームメーカー「オカモト」が中国で訴えられたと、中国紙で話題になっている。

 訴えたのは中国・広東省にあるコンドームメーカー「広州大明連合ゴム製品」。オカモトの製品につけられた「世界最薄」という宣伝文句が虚偽に当たるとして、広州市や深セン市などの裁判所に訴えを起こした。

「当社の『アオニー』というコンドームブランドは今年2月、オカモト社製品の記録を破り、世界最薄のコンドームとしてギネスブックに登録された。アオニーは0.036ミリで、オカモトが0.038ミリなのに、オカモトはまだ世界最薄だと宣伝していたので問題視した」(中国メーカーの担当者)

 たしかにギネスブックには記録保持者として同社の名前が記されている(ちなみにゴム製ではなくポリウレタン製ではオカモトや相模ゴム工業が0.01ミリ台の開発に成功している)。

 オカモトのマーケティング推進室に聞くと、「先方から何の連絡もなく訴状も届いていないのでコメントできない」と困惑するばかりだった。コンドーム流通関係者が騒動の真相を明かす。

「オカモトはギネスブック更新後、すぐに製品から『世界最薄』の表示を外した。ただし中国で流通在庫などが残っている可能性があり、それを見つけた中国メーカーが訴えたのだろう。そもそも、請求された損害賠償額はたったの1元(約18円)。話題作りの訴訟ではないか。

 両社では薄さの基準が違う。オカモトはコンドームの先端・中央・根元の3点で基準をクリアしていないといけないが、中国製コンドームは薄くしやすい根元部分だけの数値を表示していて、薄さや強度が一定でないものも多い」

 破れたら大変な製品だけに、中国メーカーが話題作りの訴訟に敗れたら目も当てられない。

※週刊ポスト2014年10月10日号