写真提供:マイナビニュース

写真拡大

「手軽な健康食」という位置づけで、すっかりと家庭の食卓にも浸透した感があるヨーグルト。ところで今、アメリカでも屈指のおしゃれな街として有名なニューヨークで、そのヨーグルトにまつわるユニークな法が成立しそうなのはご存じだろうか。

○ヨーグルトを州の公式スナックに

ニューヨーク州で法律成立の可否が騒がれているのは、ズバリ「ヨーグルトをニューヨーク州のオフィシャルスナックにする」というものだ。

「州の公式のスナック」ということで、議員たちの間では、「そもそもスナックの定義とは何なのか」などの侃々諤々(かんかんがくがく)の議論があった。それでも、5月にはニューヨーク州の上院議員が賛成52対反対8で、6月には下院議員が賛成85対反対1で、それぞれこの法案を可決している。

現在は、アンドリュー・クオモ州知事がこの法案を承認するか否かを検討中。もし承認されるとなると、ヨーグルトは"ニューヨーク州がお墨付きを与えた食べ物"になることもあり、注目を集めている。

○ヨーグルトブームの火付け役

この一風変わった法案は、ニューヨーク在住の小学校4年生のアイデアがきっかけとなっているが、それを実際に法律にするか議論している背景には、アメリカにおけるヨーグルトブームがある。その火付け役となったヨーグルトとは、ギリシャヨーグルトの「チョバーニ」だ。

脂肪分が少なくプロテインが豊富な点が特徴のチョバーニは、2007年の発売以降、全米で大ヒット。2007年に全米ヨーグルト市場のうちでわずか1%だったギリシャヨーグルトの市場は、チョバーニのおかげで2012年には35%にまで拡大した。チョバーニはアイスクリームやスムージー、グラノーラとの相性もよく、手軽に優れた栄養素を摂取できることなどから、忙しいニューヨーカーたちをはじめとする米国民のハートをガッチリとつかんでいるのだ。

○日本では「機能性ヨーグルト」が人気

そしてそのヨーグルト人気は、アメリカだけではなく日本でも起こっている。

明治によると、2012年度のヨーグルト市場はメーカー出荷額ベースで約3,340億円(推定)で、前年度の約3,060億円(推定)よりおよそ1割も伸ばしている。また、森永乳業によると、2012年からの1年間でヨーグルトを「食べる量が増えた」と答えた人が31%おり、そのうち86%がその理由として「食べる頻度が増えた」ことを挙げている。

日本でのヨーグルト人気を支えている物の一つに、いわゆる「機能性ヨーグルト」がある。免疫機能向上に重要な細胞を活性化させるといわれている「R-1乳酸菌」の入ったヨーグルトは特に最近話題で、スーパーなどの小売店で見かける人も多いだろう。

○ヨーグルトを使ったスイーツも多数登場

ヨーグルトを使用したスイーツもヨーグルト人気のけん引役となっている。銀座コージーコーナーの「COZYスムージー(ゆずヨーグルト)」やクリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパンの「ドーナツ アイス アップルパイ&ヨーグルト」などのように、有名店がヨーグルトを用いたさまざまな商品を発売している。

また、今年4月にはロサンゼルスのフローズンヨーグルトブームの火付け役となったフローズンヨーグルト専門店「Pinkberry(ピンクベリー)」が日本に初上陸するなど、「スイーツとのコラボ」という形ですそ野を広げていることがうかがえる。

安価で手軽に豊富な栄養素を摂取できるヨーグルト。そのまま食べてもよし、アイスやスムージーと合わせてもよし。ニューヨークの議員たちも"認めた"その魅力を再認識しながら、自分に合ったスタイルでおいしくヨーグルトを食べてみてはいかがだろうか。

(栗田智久)