ジャニーズの公演には花冠少女がいる!? ヲタ内で賛否両論も
<ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ>

 最近、ジャニーズのコンサートで、花冠をかぶった女の子をよく見かけるようになりました。

 今夏、EX THEATER ROPPONGIで開催されたマリウス葉、松島聡(Sexy Zone)、ジャニーズJr.らによる『ガムシャラSexy 夏祭り!!』の公演期間中は、六本木通りを花冠の少女たちが闊歩し、道行く人の目を引いていました。

◆好きなタレントの視線を勝ち取りたい

 花冠とは、バージンロードに花を撒く少女が頭にのせているような、お花をリング状に編んだアクセサリーです。

「えっ? ジャニーズの誰かが結婚するの!?」と思うのはやや早計。花冠は、好きなタレントに見てほしいジャニヲタが手にした、苦肉のアイテムなのです。

 そもそも、人生において花冠をかぶる機会はそうそうないように思われます。前出のように子供時代にフラワーガールに選ばれたとか、行きがかり上、文化祭でコスプレすることになったとか、そんなことでもなければ頭に花冠がのっかることはないのです。

 それでも昨今、決して少なくはない花冠少女がコンサート会場に出没しています。それはなぜか?

◆でっかいリボンや「うさ耳」は後ろの人に迷惑

 花冠が登場する前、ヲタの中にはミニーマウスみたいなでっかいリボンとか、ボリュームいっぱいに盛った髪、あるいはうさ耳カチューシャなどを着けて、タレントの視線を勝ち取ろうとする人たちがいました。

 しかしながら、日本人とは「和を以って貴しとなす」(※)人々。後ろの人の視界をさえぎる思いやりのないいでたちは、ほどなく駆逐されていったのです。

 それでも、なんとか頭部にキャッチーな彩りを添えて目立ちたい――。

 花冠なら頭の上にはみださないので後ろの邪魔にならないし、好きなタレントのイメージカラーの花を選べば、彼にアピールもできます。かくして花冠属性のあるヲタは、その頭に花のティアラを戴くことに決めたのです。

◆たのきん・シブがき時代はハッピだった

 では、花冠はすべてのヲタが「これはアリ」と認めるかというと、そういうわけでもないのです。「頭からとび出てなくても、目の前にお花がチラチラするのは見づらいなぁ」とか、「可愛いし、別に気にならない」とか、「小さな子ならいいけど……」とか、「妖精みたいでステキ!」とか、現状いろんな意見が出ています。

 今後、花冠が定番のヘッドドレスになるか否かは、今しばらくヲタのジャッジを待たねばなりません。思えば、いつの時代もジャニヲタのおしゃれとルールはイタチごっこ。花冠もよろしくないとなったなら、またこれに代わる何かをヲタは見つけてくるでしょう。

 ところで1980年代、たのきんトリオやシブがき隊など、ジャニーズの先輩ファンのみなさんは、カラフルなハッピ姿でほとばしる愛を表現していました。愛らしい少女というよりは、気っぷのいい祭り装束を思わせる衣装ですが、30年ほどの時を経て、これが花冠のフェアリー姿に変わったのは、なかなか面白い変遷です。

男っぽいヤンキー愛から、女らしい妖精愛へ。何年か後、花冠の妖精がどんな姿に進化しているのか? 目を離さずに見守りたいところです。

●『ガムシャラ!!』http://www.tv-asahi.co.jp/gamushara/
次世代のスターを目ざしてがんばるジャニーズJr.のバラエティー番組。オフィシャルサポーターはSexy Zone。毎週土曜日・深夜1:45〜、テレビ朝日系で放送中。

※「和を以って貴しとなす」……何事をやるにも、みんなが仲よくやり、いさかいを起こさないのが良いということ。聖徳太子が制定した十七条憲法の第一条にある言葉。ジャニヲタも心しておきたい教えです。

<TEXT/みきーる ILLUSTRATION/二平瑞樹>

【みきーる】
編集者&ライター。出版社勤務を経て、2000年に独立。ふだんは『週刊アスキー』などパソコン誌や女性誌、ウェブサイトで編集・執筆。著作に『ジャニヲタあるある』『ジャニヲタあるある フレッシュ』『ジャニヲタ談話室!』など(イラストはいずれも二平瑞樹)。ジャニヲタ歴は、約20年。KinKi Kidsの担当に始まり、現在はグループを問わず応援する“事務所担”。mixiコミュニティ“ジャニーズチケットお見合い処”管理人。Twitterアカウント:@mikiru