チームでは左MFを主戦場としながら、右サイドでも能力を発揮でき、献身的な守備も魅力のひとつ。最近まで右膝蓋骨骨挫傷で離脱を余儀なくされていたが、現在は復帰してコンディションも徐々に上向いている。
 
【アルビレックス新潟】
指宿洋史(FW)今季成績:7試合・1得点
 スペインから帰国し、今夏チームに加入。20節の大宮戦でデビューすると、懐の深いボールキープでたちまちチーム戦術を変えるほどのインパクトを与えた。
 ロングボールを積極的に活用するだけでなく、3トップのオプションをチームが持てるのも、195センチの長身をフルに活かす個人戦術と大柄であることを感じさせない巧さがあればこそ。「スペインではCFでプレーすることが多かった」という経験もアドバンテージになるだろう。
 
【名古屋グランパス】
永井謙佑(FW)今季成績:21試合・7得点
 後半戦以降は2トップの一角、または2列目の左サイドで先発に定着し、23節の横浜戦(2-0)では1ゴール・1アシストと全得点に絡んだ。
 俊足を活かし個で打開できるフィニッシュワークも魅力ながら、前線からの執拗なプレスも光り、「運動量がありタフに戦える意味では、代表に入ってもおかしくない」と西野監督も太鼓判を押す。
【清水エスパルス】
三浦弦太(DF)今季成績:4試合・0得点
 8月に就任した大榎監督が22節の鳥栖戦からCBでスタメン起用。空中戦を苦にしない大型DFでありながら昨季のリーグ戦でボランチを経験するなど、足下にも自信を持っている。
 押しも押されもせぬU-19代表の主力として最終ラインを預かる逸材で、まだ粗削りながら伸びしろは十分だ。10月9日からのU-19アジア選手権に出場するため、今回のA代表招集はないが、守備の要として臨むその大会で説得力のあるプレーを披露すれば、アギーレ監督の眼に留まるはずだ。
 
【ベガルタ仙台】
石川直樹(DF)今季成績:25試合・1得点
 現在は左SBでの出場が続いているが、開幕当初に起用されていたCBとして可能性があるのではないか。鳥栖の坂井のような180センチを超す「左利きのDF」であることに加え、ビルドアップの能力にも長けているからだ。
 優れた危機察知能力を駆使したカバーリングで、再三チームの窮地を救ってきた。とりわけ昨季のACLで抜群の存在感を発揮しており、アジアカップで起用しても面白いのではないか。
 
【ヴァンフォーレ甲府】
佐々木翔(DF)今季成績:26試合・2得点
 ボランチ、SB、CBをそつなくこなせる万能型DFとして、代えの利かない存在へと成長した。強靭なフィジカルを持つ相手にも決して当たり負けせず、球際で一歩も引かない守備も一定の水準にあり、今季は定位置の左CBで攻撃の起点となるパスを通すシーンも目立っている。
 大卒3年目で経験値の低さは否めないが、好不調の波をなくせば、CBとして抜擢される可能性はありそうだ。
 
【セレッソ大阪】
南野拓実(FW)今季成績:24試合・2得点
 チームが下降線を辿るとともに結果を残せない時期が続いたが、20節からナビスコカップを含め4試合連続弾を挙げるなど復調。23節の柏戦でDFがファウルでしか止められなかった突破力は、崩しの面で物足りなさが残る現代表で大きな武器となるはずだ。
 ユース時代の恩師・大熊新監督の下、ハードワークにも磨きをかけており、アギーレ監督の要望にかなう能力は備えている。
 
杉本健勇(FW)今季成績:24試合・4得点
 ペッツァイオリ前監督の下では主に1トップを務め、足下の柔軟さを活かしたポストプレーには目を見張るものがあった。2列目でのプレーも可能で、機動力の高さはアギーレ監督好みと言えそう。