大島僚太 (写真:フォート・キシモト)

写真拡大

アジア競技大会男子サッカー準々決勝で、日本は韓国に0-1と敗れました。

日本はU-21、韓国はU-23にオーバーエイジを加えたチーム。「だったら0-1はむしろ善戦じゃないか」。そんな声もあるでしょう。ですが僕はそう思いません。もっと厳しく見ておくべきです。

どこでボールを奪い、そこからどうゴールを奪うのかということが、まだまだ曖昧なままです。だからボールを奪ってもカウンターのスピードが上がらない。そして決定機を作れなかったのです。

また、球際で相手選手に負けているのも目に付きました。もっと体を張って、ルーズボールを自分たちのボールにできるような、「戦う気持ち」を出せないと勝つことは苦しい。

それから「核」となる選手もいませんでした。リーダーシップを取り、チームを落ち着かせられる選手が出てきていません。

ただし、だからと言って暗い気持になるのは早いと思います。見つかった問題点は修正できるからです。

今のU-21日本代表を見ていると、僕たちの時代――1996年のアトランタ五輪出場をめざした、僕や中田英寿、川口能活、小倉隆史たちがいた年代別代表チームが立ち上がったころを思い出します。

チームの状況としては、今と変わりません。むしろ今の選手のほうがJリーグでもまれて、もっと経験を積んでいて、伸びしろはたくさんあると思います。個々の選手には、これからリーグ戦で結果を出し、まずアジアの戦いを勝ち抜く力を身につけてほしいと思います。

そして、昔のキャプテンから今のキャプテン、大島僚太に一言。PKを取られてしまったシーンは、無理をする場面ではありませんでした。その意味では冷静さを欠いていたのだと思います。

大島はJリーグで活躍していますが、今回は日の丸を背負うという違うプレッシャーも味わったことでしょう。これをいい糧として、今後も成長し、リーダーシップを取れるような経験を積んでいってほしいと思います。