厚生労働省は住民基本台帳を集計した結果、日本全国の100歳以上の高齢者が昨年より4423人増え、5万8820人になったと発表。今年度中には新たに2万9357人が100歳になる見通しだという。

 都道府県別の人口10万人当たりの100歳以上では島根県(90.17人)が2年連続最多となり、2位も同じく高知(86.44人)だった。以下、山口、鹿児島、鳥取と続き、分布地図を見ると西日本と日本海側に多いことがわかる。
 「10万人あたりの100歳以上の人数の上位を占めている県に共通している点は、魚を多食していることです。食生活の欧米化が進んでいる中で、魚や野菜を多く摂取することが長寿に繋がるということ。しかも、島根にしても鳥取にしても、人が大らかでのんびりしているでしょ。空気も都会とは比較にならないほど綺麗です。ゆったりした気持ちで過ごせることがいいのでしょう」(世田谷井上病院・井上毅一理事長)
 これらの地方の伝統的な郷土料理は、蕎麦や魚、山菜を使ったものが多いのが特徴。グルメ垂涎の肉料理はほとんどない。鹿児島は豚の角煮が有名だが、その肉も余分な脂を抜いたものだ。

 また、11位とはいえ沖縄県も上位にある。
 「米軍の影響で欧米型の食生活が進んだとはいえ、ビタミン、ミネラル、タンパク質を多く含んだ沖縄本来の伝統食を食べている人が長生きするということです」(同)

 一方、最も少ない県は埼玉だった。これに関してはある栄養士が語る。
 「東京のベッドタウンで通勤にストレスがかかる。食事にしても、都会と同じ欧米型。1位の島根と大差がついたのは、ギスギスした環境と食生活の悪さが大きく響いたのではないでしょうか」

 来年はいよいよ100歳以上が8万人超え。いったい、人間の寿命はどこまで延びるのだろうか。