遅い結婚&遅い出産で陥る老後の落とし穴、 赤字老後に見舞われる三重苦の恐怖とは?

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晩婚化、晩産化が進んでいるが、その結果としてお金の面では多くのリスクが待ち受けている。人生イベントが集中するため、老後資金が貯められないのだ。今発売中のダイヤモンド・ザイ11月号では「親の介護・自分の年金ゼロ・子供の教育費!3大負担が一度に押し寄せる赤字老後の克服法」について、そのリスクと失敗しない解決策を大図解で紹介しているが、その中から、退職後も教育費やローンの支払いに追われる貧乏老後などのリスクの正体を教えよう。

子どもが20歳の時に自分はすでに退職、
年金ゼロに加え親の介護も切実に!

 この子どもが20歳になった時、自分は何歳だろうか──。親なら一度はこんな計算をしたことがあるだろう。その考えを広げてみてほしい。例えば自分が60歳の時、妻(夫)、子、両親、義理の親は何歳で、どんな人生イベントを迎えているのか。

 昨年、平均の初婚年齢が初めて30歳を超えた。晩婚、晩産化が進み、リスクだらけの家庭が急増している。

 リスクの本質は大きな支出のイベントが50代以降に集中すること。図を見てほしい。かつて20代で結婚し子どもを産むのが主流だった「昭和型」なら、支出イベントは重ならない。つまり大きな支出のタイミングがずれていたのだ(図の上段)。

 ところが、近年急増した40歳前後で結婚する「平成型」だと事情は一変する(図の下段)。子どもの教育費や住宅ローンの返済に親の介護が重なることで、老後資金の準備をするべき50代にお金を貯めることができないのだ。

 フィデリティ退職・投資教育研究所の野尻哲史所長は「三重苦が一度に来ると苦労は3倍以上。50代はリストラや出向で収入ダウンのリスクもあり、想定以上に家計が厳しくなる可能性が高い」と警告する。

 子だくさんだった時代なら親の介護も兄弟で分担できたが、今後は1人の負担が大きくなる。しかも、寿命はどんどん伸びていて、介護期間も長期化している。
 子どもの教育費も1人1000万円以上が普通で、2人の子どもの高校と大学の入学が重なれば、入学金だけで数百万円が同時に必要となる。

 年金は減額や支給の先送りが濃厚だが、備えがなければ年金で学費を払うことになる。教育や介護で支出が続けば、住宅ローンの繰り上げ返済も難しい。そうなれば70歳を過ぎても住宅ローンを払い続ける赤字老後が待っている。

 こうした赤字老後を避けるためにも、今のうちから早めの対策を考えておくことが大切だ。