親知らずは本当に抜かないと駄目? 歯医者に聞いてみた

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皆さん、「親知らず」は生えていますか? 奥歯に位置する第3大臼歯、いわゆる「親知らず」。生えている人には分かると思いますが、虫歯など他の原因で歯医者を訪れた時でも、親知らずが生えていることを指摘され、抜歯を勧められることがあります。
なぜ歯医者は、親知らずを抜くことを勧めるのでしょうか? さっそく、都内某所の歯医者さんに聞いてみました。

――歯医者に行くと、親知らずの抜歯を勧められることが多い気がします。

確かに、「親知らずは絶対に抜いた方がいい!」という信念を持っている歯医者もいますが、全ての歯医者がそうというわけではありません。

――お客になってもらうためではないのですか?

それはずいぶんうがった見方だと思いますよ。「親知らず」は、変な生え方をすることが多いので、虫歯や歯周病になりやすいのです。歯の健康を保つために、抜歯をオススメすることもあります。まず、親知らずについてよく知っていただくのが良いと思います。

■「親知らず」とは?
・上顎、下顎の一番奥に生える第三大臼歯、「8番目の歯」で、全て生えると計4本。
・現代人は顎が小さくなっているため、第三大臼歯のためのスペースがない場合が多い。
・そのため、外側に傾いて生えたり、歯ぐきに埋没して、少しだけ外部に出ているなどの生え方もある。

4本きれいに生えているという親知らずは、現代では珍しいケースです。

――親知らずが生えていることのメリットはないのですか?

きれいに生えているならともかく、変な生え方をしている場合はデメリットしかないと考えてもよいでしょう。そもそも一番奥に生えるので、歯ブラシが届きにくく、歯磨きをしてきれいに保つのも大変ですよね。

■親知らずの主な問題点
・歯ブラシで汚れが取りにくいため、歯周病や歯肉炎などになりやすい。
・既存の歯に悪影響を与えることがある。
・噛み合わせを悪くすることがある。

――どうしても抜かないと駄目ですか。

歯周病や歯肉炎になってから来院するよりも早めに対処した方がいいと思いますよ。ひどい場合は、切開して歯を砕いて、処置することになりますので。そうなると大ごとです。一番いいのは、生えてくる前に抜くこと、という歯医者もいるほどです。

――どういうことでしょうか。

親知らずが一度生えてしまうと、健全な歯を圧迫して、悪い影響を与えている状況になるわけです。なので、本当は生えてくる前の段階で抜いてしまうのが良い、ということですね。

――予防として、歯医者さんは親知らずの抜歯を勧めるのですか?

きれいに生えるのであればそれを無理に抜くことはないですが、そうならない場合が多いのです。メンテナンスがおろそかになって歯周病にかかる可能性が高いので、その前に処置した方がいいでしょう。歯の炎症が喉から重要な臓器に広がることもありますから、あまり軽く考えない方がいいと思います。

――歯だけの問題ではないのですね。ありがとうございました。

ちなみに、筆者の親知らずを見てもらったところ、右上の親知らずが完全に外向きに生えているため、恒常的に頬の内側に当たり、その部分が白くなっているとのこと。当然のように「抜きなさい」と言われてしまいました。

あなたは、「親知らず」をどうしていますか? そのままにしている人は、一度歯医者に診てもらったほうがいいかもしれません。


(高橋モータース@dcp)