最近の研究で、車で過ごす時間が長い人ほど、不幸になりやすいということが分かりました。以下は、幸福に関して科学的に証明されている3つの事実です。


通勤・通学は、人間をもっとも不幸にする行動の1つである。
運動は気分を良くする。
幸福になるには屋外で過ごすと良い(特に自然に囲まれた場所)。


上記の3つの情報を総合すると、どんな結論に至りますか? おそらく、車通勤をやめて、もっと行動的な通勤手段に変えると、より幸せな人生を送ることができる、というのが答えの1つとして見えてくるのではないでしょうか。イギリスの研究チームがここ18年間分析をしてきたところ、イギリス国内で約18,000人が、最近通勤手段を変えたことが分かりました。

イギリスのイースト・アングリ大学の研究によると、車通勤だった人が自転車や徒歩での通勤に変えると、身体的な健康に良いだけでなく、精神衛生上も良いことが分かりました。また研究チームは、毎日車で家から会社まで通勤する時間が長くなればなるほど、精神衛生上良くない影響があることも判明しました。

「我々の研究によると、車で通勤する時間が長い人ほど、精神的に健康ではないということが分かりました」と、研究者のAdam Martinさんは言います。

ラッシュアワーの電車ですら車通勤よりマシ


驚くことに、公共の交通機関を使った通勤ですら、車で通勤するよりも、人間の精神衛生的には良いということも、この研究によって判明しました。ロンドンの地下鉄のラッシュアワーですし詰め状態になっている人には、間違いなくショックな結果でしょう。Martinさんは次のようにコメントしています。


交通機関の乱れや通勤の混雑は、かなりストレスの原因になっていると思っていたかもしれません。しかし、バスや電車では、くつろいだり、本を読んだり、人と会話をしたりする時間もあります。それに、バス停や電車の駅までは大抵歩いて行くので、それで元気になっているのです。


車通勤しか選択肢がない場合


もちろん、通勤手段が車しか選べないという人も大勢います。しかし、車以外の通勤手段も選べるのであれば、車通勤をやめた方がより幸せになれるということについて、じっくりと考えた方がいいと思います。(同時に、通勤にかかる交通費についても考えた方がいいでしょう。1マイルあたり年間800ドル近い費用がかかっているという分析結果もあります。)

車通勤しか選択肢がない場合は、通勤時間を減らすために知恵を絞ってみてはどうでしょうか。週4日勤務に変えるとか、時には自宅勤務にしてみるというのはどうですか? もっと根本的に問題を解決しようとするなら、職場が近い仕事に転職するというのも、経済的な面で良いでしょう。


For a Happier Life, Rethink Your Commute|Inc.

Jessica Stillman (訳:的野裕子)
Photo by Shutterstock.