ショットは不満ながら1打差の2位に浮上した山下和宏(撮影:上山敬太)

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<アジアパシフィックオープン ダイヤモンドカップ 3日目◇27日◇大利根カントリークラブ 西コース(7,102ヤード・パー71)>
 アジアンツアーの選手たちが上位を占めた予選ラウンドから一転、ムービングでーには多くの日本人選手が上位に浮上。そんな中、日本勢最上位となる単独2位で最終日に臨むのが4バーディ・1ボギーの“68”をマークした山下和宏だ。
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 この日の山下は2番で5メートルのパットを沈めてバーディを先行させると、5番でも2メートルをきっちり沈めて2つ目のバーディ。6番でこの日唯一のボギーを叩いたが、後半に入って12番で7メートル、13番で10メートルと立て続けに長い距離を沈めて連続バーディを奪うことに成功。スタート時の18位タイから一気に首位と1打差の単独2位へとの急浮上を果たした。
 日本とアジアのトップ選手たちがスコアメイクに苦戦する中、2日連続の60台。しかし、ラウンドを終えた山下のコメントはどこか歯切れが悪い。「10メートル近いのが3回入ったのが大きい。でもショットはそれほどでもないので、なんでこの位置にいられるのか…」。これは「今は下りから上っているところ」と話す自身のゴルフの状態に起因している。
 今季の山下は7月の「長嶋茂雄インビテーショナル セガサミーカップ」で3位タイ、8月の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」で2位に入った。「初夏にピークがきた」と本人も話すように、この頃には好調なショットを武器に好成績を残してきたが、「アールズエバーラスティングKBCオーガスタゴルフトーナメント」から始まった国内男子ツアー秋の陣では「なんかショットがおかしい…」。
 「落ちかけてきた時にやっと気づいたのですが、夏場の練習不足のツケが出たというか…悪いクセが出始めて、練習で上手くいっても、本番だと力が入ったりしていました」。気づかぬ内に下降線を辿ったショットの状態。練習量を増やすことで復調してはいるが、まだまだ満足のいく状態とは言い難い。今大会でも日替わりでショットの調子が上下している。
 それでも、「今日は調子が悪かったけど、それなりに経験があるので、やりくりしてこの順位にいられると思う」とツアー選手としての経験が不調なショットをカバー。この日はティショットの半分をラフに打ち込んだが、「謙虚に、無理せず」対処してパーをセーブした。
 「今日のショットの感じで威勢のいいことは言えないけど、良いポジションなので後半に勝負したい」。最終日はリャン・ウェンチョン(中国)、塚田好宣と共に最終組をプレーする山下。万全の状態とはいかなかったが、首位と1打差の好位置からツアー選手としての経験値を武器に悲願のツアー初優勝をもぎ取りにいく。
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