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抜け毛や薄毛と言うと男性の悩みというイメージがありますが、実は女性でも悩んでいる人は少なくありません。中年や高齢の女性だけでなく20〜30代の若い女性でも、脱毛症や薄毛になる可能性は十分にあります。その原因と対策についてお話しておきましょう。

○オンナの抜け毛には、ホルモンバランスが大きく影響している

女性に多い抜け毛の原因には、主に次のようなものがあります。

・出産出産した女性の多くが悩まされるのが、分娩後脱毛症。なぜ産後に髪が抜けるのかというと、それにはホルモンバランスの変化が大きく関係しています。妊娠中は女性ホルモンが大量に分泌されますが、出産が終わると一気に減少します。女性ホルモンは髪を成長させる作用があるため、ホルモンの減少により髪の休止期が成長期より長くなると毛が抜け薄毛になっていきます。通常産後2〜3カ月にもっとも抜け毛が多く、1年ほどで気にならなくなることが多いようです。

・ 更年期のホルモンバランスの乱れ閉経を迎えると、女性ホルモンの分泌は急激に減少します。もともと、女性ホルモンと男性ホルモンの両方が卵巣・皮下組織で生成されていますが、閉経によって女性ホルモンより男性ホルモンの方が多い状態に。男性ホルモンには抜け毛を引き起こす働きがあるため、更年期には急に抜け毛や薄毛になることが多いのです。

・ストレスや生活の乱れ過度のストレスもホルモンバランスを乱すため、抜け毛の原因になります。また睡眠不足や過激なダイエット、喫煙などにより血流が悪化すると髪に十分な栄養が行き渡らなくなるため、抜け毛や薄毛になることがあります。

・頭皮トラブルシャンプーが正しくできていない・シャンプー剤が合っていないなどの理由から、乾燥や皮脂の過剰分泌などの頭皮トラブルが起こり、抜け毛につながることも。

○抜け毛・薄毛を予防・改善するには?

抜け毛の予防・改善のためには、抜け毛になりにくい生活をすることが基本。まずは以下のようなセルフケアを心がけてみましょう。

・正しい頭皮ケア1日1回、夜シャンプーすること。その際シャンプー剤やコンディショナーが頭皮に残らないよう、しっかりすすぐようにしましょう。洗った後は菌が繁殖しないようドライヤーで乾かすことも大切です。

・生活習慣を見直す抜け毛の原因になるようなストレスを極力なくすようにしましょう。夜更かしを避け、しっかり睡眠をとって、規則正しい生活を。喫煙もできる限り控えるのがおすすめです。

・バランスのとれた食事をとる食生活の乱れも抜け毛の一因。栄養バランスのとれた食事を3食きちんととるようにしましょう。特に髪の健康に良いのは、良質のタンパク質や、カキ、イワシなどの亜鉛を豊富に含んだ食材です。

症状がひどく気になる場合や長引く場合は、病気が原因で抜け毛が起こっている場合もあるので、一度皮膚科や頭髪専門外来で相談してみましょう。女性ホルモンが関係する症状については、婦人科でも相談に乗ってもらえます。

※画像は本文と関係ありません

○善方裕美 医師

日本産婦人科学会専門医、日本女子医学会専門医1993年高知医科大学を卒業。神奈川県横浜市港北区小机にて「よしかた産婦人科・副院長」を務める。また、横浜市立大学産婦人科にて、女性健康外来、成人病予防外来も担当。自身も3人の子どもを持つ現役のワーキング・ママでもある。

主な著書・監修書籍『マタニティ&ベビーピラティス―ママになってもエクササイズ!(小学館)』『だって更年期なんだもーん―なんだ、そうだったの?この不調(主婦の友社)』『0〜6歳 はじめての女の子の育児(ナツメ社)』など

(エフスタイル)