別名「白鷺城」とも呼ばれるほど美しい姫路城をはじめ、熊本城安土城などの日本のお城を緻密に再現したプラモデルは根強い人気を保っていますが、その多くは天守閣を中心にした部分だけをピックアップしたもの。しかし「お城本来の姿は周辺の建物や地形があってこそ」というマクロな視点でお城を山まるごとそのまま再現してしまった「城郭復元ジオラマシリーズ『城ラマ』」が第54回全日本模型ホビーショーの会場で出展されています。

お城ジオラマ復元堂 - 城郭復元プロジェクト -

http://joukaku-fukugen.com/

お城ジオラマ復元堂のブースに到着。東京ビッグサイト西2ホールの向かって左側の入り口から入ってすぐ右のエリアに位置しています。



ブースの真正面でぐるぐる回転して展示されているのが「城ラマ」のデモ作品。



近づいてよく目を凝らしてみると……



山の稜線や谷間に小さな建物が所狭しと立てられているのがわかります。



お城を構成するさまざまな建物が並んでおり、まるで鳥になって空からお城を眺めているよう。



これがお城のメインとなる天守閣にあたる建物のようです。



このモデルは、お城ジオラマ復元堂の最新作となる「遠州 高天神城(たかてんじんじょう)」を1500分の1スケールで再現したもの。



パッケージは、このようにジオラマ台と建物パーツで構成されています。



一部塗装済み&レイアウト済みのジオラマ台ですが、このようなベースに自分でいろいろと塗装や装飾を施して……



ジオラマの完成を目指すという、お城プラモデルファンをくすぐるようなキットになっています。



1500分の1キットだけあって、建物も非常に緻密に再現されています。お屋敷はわずか数ミリのサイズにもかかわらず、エッジがピシッと出た成形。柱の太さはわずか0.5ミリというものだとのこと。



こちらは城を取り巻く塀なのですが……



よく目を近づけないとわからないぐらいと見えないぐらい小さな穴や模様が刻まれています。このリアルさがジオラマとしての完成度を高めているといえそう。



まさに箱庭感覚で山城のダイナミックさを感じることができるキットになっていました。



また、製品を購入するとスマートフォンやタブレットで3DCG映像が楽しめる「城ラマARアプリ」をダウンロードすることが可能になります。



実際にアプリを試してみた様子がこちら。パッケージなどのイラストをカメラに読み込ませることで、3Dで再現されたお城をグリグリと動かして楽しむことができます。

「城郭復元ジオラマシリーズ『城ラマ』」に付属のARアプリを試してみた

なお、同社からはすでに「三河 長篠城」の1500分の1モデルがすでに発売済み。このモデルは2013年にテレビ番組に取り上げられたこともあるそうです。



このモデルは、織田信長、徳川家康、武田勝頼が一同に会した「長篠合戦」のきっかけになった「三河長篠城」をジオラマ風に仕上げたモデルになっており、専門官の監修をもとに作り上げられたとのこと。



見事に再現された物見やぐらやお屋敷。今にも侍が飛び出してきそうな雰囲気をかもし出しています。



「三河 長篠城」は通常版が1万2960円で、お城ムックや豪華ミュージシャンによるオリジナルテーマソングCDがセットになった特装版が1万4040円で発売中(ともに税込価格)。



そして最新作「遠州 高天神城」は通常版が1万4580円、特装版が1万6200円で2014年12月に発売予定となっています。