エイチ・ツー・オー リテイリングが9月25日、中国寧波市に海外初出店する阪急百貨店の運営を目的に、合弁会社を新設することで中国企業などと合意したと発表した。合弁会社「寧波阪急商業」の設立は10月を予定し、子会社の寧波開発が70%と中国の企業・寧波都市房産開発が30%の割合で共同出資する。資本金は18億人民元(日本円で約319億円)。 阪急百貨店の中国進出へ 合弁会社設立の画像を拡大

 エイチ・ツー・オー リテイリングは、長期事業計画「GP24計画」の中で海外における事業展開を成長戦略の柱の一つに掲げており、阪急百貨店の海外1号店オープンに向けて海外需要開拓支援機構(以下、クールジャパン機構)らと今年4月に基本協定を締結。寧波阪急商業に出資する寧波開発は合弁会社設立後に増資される計画で、エイチ・ツー・オー リテイリングとクールジャパン機構、阪急阪神ホールディングス、伊藤忠商事が出資する。 エイチ・ツー・オー リテイリングが海外で百貨店事業を展開するのは今回が初めて。大規模な新都心を形成する東部新城開発の中心地「寧波中心」プロジェクトに出店し、開業は2018年秋を予定している。