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トムソン・ロイターは9月25日、2014年10月6日から予定されているノーベル賞受賞者の発表に先駆け、同社の学術文献引用データベース「Web of Science」を元に、論文がどの程度引用され、学術界にインパクトを与えたのかなどを考慮した「ノーベル賞有力候補者(トムソン・ロイター引用栄誉章)」を発表した。

同賞は同社が1970年代から不定期に行ってきた文献の引用数の定量計測を元に、2002年以降、毎年定期的に発表してきたもので、今回で13回目となる。

今回、新たに有力候補として加えられた研究者は「医学・生理学」で3トピック7名 、「物理学」で3トピック7名、「化学」で3トピック8名、「経済学」で3トピック5名の合計27名。日本からは、理化学研究所 創発物性科学研究センターの十倉好紀 センター長(東京大学 大学院工学系研究科物理工学専攻 教授と併任)が「新しいマルチフェロイック物質の発見」により、物理分野で選出された。十倉氏は過去にも「超伝導化合物の発見を含む、強相関電子酸化物に関する傑出した研究、および巨大磁気抵抗現象に関する研究」で同賞に選出されており、ひとりの研究者が異なる研究トピックで2回選出されるのは初めて。

十倉氏は、今回の選出について「マルチフェロイック物質やそれを用いた巨大電気磁気効果の研究は、開始して10年少しになるが、現在は、より広く「トポロジーと磁性」についての研究へと発展している。この間の進展には、共同研究者の方々に非常に多くを負っており、この機会に深く感謝したい」とコメントを寄せた。

今回受賞した27名の所属先を国別にみると最多は米国の18名で、豪州が3名で続き、英国、ドイツ、日本、カナダ、サウジアラビア、韓国、中国が各1名だった(一部重複あり)。「メソ多孔体材料に関する研究」で選出された劉龍氏は、韓国から初の選出となった。