左上段から時計回りに、橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、蒼井優、妻夫木聡、林家正蔵、中嶋朋子

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山田洋次監督の新作映画『家族はつらいよ』の製作が発表された。

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同作は、50年以上にわたって「家族」をテーマに作品を発表してきた山田監督が、喜劇映画としては1995年の『男はつらいよ』シリーズ終了以来、約20年ぶりに手掛ける作品。結婚50年を迎えようとする夫婦の「熟年離婚」問題をきっかけに家族の間で繰り広げられる騒動を描く。

キャストには、2013年公開の山田の監督作『東京家族』で家族を演じた役者陣が集結。典型的な頑固親父の平田周造役を橋爪功、周造に離婚を言い渡す妻・富子役を吉行和子が演じる。さらに平田家の長男夫婦役に西村雅彦、夏川結衣、長女夫婦役に中嶋朋子、林家正蔵、次男カップル役に妻夫木聡、蒼井優がキャスティングされており、『東京家族』と同じ家族構成で、異なる家族の物語を描くという。山田は出演者について、「現代の家族を喜劇で描くなら、このメンバーが最高のアンサンブル」とコメントしている。公開は2016年になるという。

同作は9月19日にクランクインし、11月下旬にクランクアップを予定。クランクインに際し、山田は「男であり、女であり、人間であることは、難儀で厄介。でも何とか生きていかないといけない。そういう意味で、1969年から始まった寅さんシリーズに、『男はつらいよ』というタイトルをつけました。今回、それと全く同じ意味合いで、この『家族はつらいよ』というタイトルをつけました。家族というのは、厄介で、大変煩わしいもので、無くてもよいと思うこともあるのだけれど、やはり切り捨てられない問題。そのつらさを何とか切り抜けていかねばならない、そのためにドタバタする、そんな滑稽で不完全な人間を、懸命に表現したいと思います。それを見た観客は、“あぁ、ダメなのは自分だけじゃないんだな”と安心して笑ってしまう。映画館で、観客と作り手が、笑いを共有していく――そんな喜劇にしたいと思います」と意気込みを語っている。