World Maker Faire:3Dプリンタで出力した電気自動車 Strati (動画)

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米ニューヨークで9月21・22日開催されたWorld Maker Faire New York 2014より。

Local Motorsが部品の一部を3Dプリンターで制作した電気自動車Stratiを展示していました。近年存在感を増してきた3Dプリンターは安価でプロトタイプが作れるためMakerに欠かせない道具として定着しつつありますが、プロトタイプでありながらも実走行可能な電気自動車は、メーカー公称によれば世界初となります。

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Local Motorsは車やバイク製造の革新を目指す企業。独自の開発・製造工程で実際に走行できる車両を販売しています。Stratiは9月8日から13日までシカゴで開催されていたIMTS 2014の会場に3Dプリンターや必要な機械、工具、部品、機材を持ち込んで会期中に完成。走行デモも実施しました。



現在3Dプリンターで製造できる物には制限があります。Stratiの場合ボディとタイヤホイールなど一部の部品が3Dプリンター製です。なお、ボディ素材はSabic innovative plasticsのカーボン強化ABSを使用し、ルノーからはTwizyで使用しているバッテリーの提供を受けています。

ボディに近寄ると、3Dプリンターで作られた物の特徴的な縞模様が積み重なり、ボディが構成されていることが分かります。触ってみると頑強さを感じますが、拳で叩くと乾いたコツコツと乾いた音がします。



Stratiは3つの工程で製造されました:

Phase1:StratiのボディをCincinnati Incorporated社のBAAM(Big Area Additive Manufacturing Machine)で3Dプリント。44時間で完成させる
Phase2:3DプリントされたボディをThermwoodのCNCルーター(穴を開けたり溝を作る、くり抜くなどの作業をする機械)で加工する
Phase3:車の走行、運転に必要なパーツ、シートなどを装着し、最後の仕上げをおこなう

Stratiは現在走行スピードが米国基準に満たないため、公道を走ることはできません。今後も引き続き開発を続け、改良して製品化を目指すとしています。現在はあくまでボディなど一部の部品だけとはいえ、3Dプリンターを使い6日間で実走行可能な車が製造できることを実証した存在は今後の車製造業にどのような影響を与えるのでしょうか。

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