「息の温度」から肺ガンを診断できるテスト方法、実験進む

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あるイタリアの研究が、息の温度と肺の腫瘍の存在の間にある関係を証明する。もし裏付けが取れれば、経済的でほぼ侵襲的ではない新しい肺ガン診断の技術の開発のために、この結果を利用できるかもしれない。

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肺ガンは、いわゆる「ビッグ・キラー」、つまり、世界的レヴェルで毎年非常に多くの犠牲者を出している腫瘍のひとつだ。例えば、ヨーロッパでは2分ごとに誰かが肺ガンで亡くなっていて、イタリアでは毎年この病気が約38,000人の人々を襲い、34,000人の死亡の原因となっていると推定されている。

死亡率は非常に高いが、それは部分的には、腫瘍の除去が比較的簡単な初期段階において病気を見つけ出せるスクリーニング検査プログラムの欠如に起因している(アメリカでもヨーロッパでもまだ承認段階だ)。

この分野における新発見が、フォッジャ大学のある研究によってもたらされた。9月8日、ヨーロッパ呼吸器学会(European Respiratory Society)の年会において発表されたものだ。

それは、単純に息の温度を測定するだけで、肺ガンの存在を確認することのできる呼気テストである。もし裏付けが取れれば、効果的で低コストの早期診断のための新技術に門を開くことができるかもしれない。

研究には、レントゲン検査で疑わしい結果が出て精密検査を受けるように勧められた82人の人々が参加した。彼らのうち40人は、さらなる検査によって、ガンの存在が確認された。一方、42人に対しては、危険は否定された。

研究者たちはすべての参加者たちの息の温度を分析して、「これ以上ならば、非常に高い精度で肺ガンの存在を診断できる」温度の存在を示した。息の温度はさらに、患者が習慣的な喫煙者だった年数や、腫瘍の進行段階とも関係することが判明した。

「わたしたちの結果は、肺ガンが息の温度を上昇させることを示唆しています」と、研究のコーディネーター、ジョヴァンナ・エリジアーナ・カルパニャーノは説明する。「もし息の温度によってこの病気を見つけ出すことのできるテストを完成させることができれば、患者たちに簡単でストレスのほとんどない検査を提供することによって、診断プロセスの改善となるでしょう。医師にとっても、経済的でより非侵襲的な検査となります」。

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