ネパール戦翌日の練習は、フットバレーでリラックスした雰囲気に包まれた。(C) SOCCER DIGEST

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 グループステージ3戦目のネパール戦に4-1と勝利を収め、決勝トーナメント進出を決めたU-21日本代表。翌日のトレーニングは、ストレッチの後、2組に分かれてのフットバレーという内容だった。
 
 グループを1位で通過すれば、決勝トーナメント1回戦は26日の試合で、中4日とやや間隔が空くため22日は完全休養にするつもりだったというが、グループ2位通過で、試合日は中3日の25日となり、軽めの調整となった。手倉森誠監督は「試合の出場時間は関係なしに、みんなでリフレッシュできるリカバリーにした」と、トレーニング内容の意図を明かしている。
 
 この日の練習に参加できなかったのは、山中亮輔(左脇腹打撲)、原川力(左足捻挫)、室屋成(左足股関節痛)、西野貴治(右膝関節炎症)の4人。ここにきて怪我人が増えてきたが、指揮官は「大会に出場していれば、怪我はある。ただ、大怪我じゃないので。いかに回復していくかという話はした」と落ち着いた様子だった。
 
 9月8日から始まった直前キャンプから数えて、チームは休みなしで活動し、2週間が過ぎた。そうした状況も踏まえて、手倉森監督はルーティーンを少しだけ変更した。
 
「いつも試合の次の日は、マルチサポートハウスに行って食事をしている。そこに行くまでの時間も乗るバスもこれまでは決めていたけど、今日は、街を少し散歩してきてからでもいいから、『自分たちで来い』ということにした」
 
 チームは基本的に選手村で日々を過ごしているが、その期間が長くなればなるほど、単調な生活のリズムも苦になり、どこかで「息抜き」が必要となってくる。
 
「退屈かもしれないけど、退屈という言葉は使うな、という話はした。『退く、屈する』と書くからね(笑)。なにもしていない時は退屈ではなく、リラックスしているんだ、と。そのために散歩もOKだと伝えた」
 
 来年、再来年に控える五輪予選は、今回のアジア大会同様、1か国での集中開催となる。怪我人が出た時の対処や大会中のリフレッシュ方法など、様々な状況を想定したシミュレーションができているのは間違いない。
 
「選手たちにどんな言葉をかければいいのか。そういう意味では、俺にとってもいいシミュレーションになっている(笑)」という手倉森監督は、バスに乗り込む間際、「みなさんもリラックスしてください」と報道陣にも笑顔を見せていた。
 
取材・文:広島由寛(週刊サッカーダイジェスト)